今年は和食がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されて10年の節目である。 文化といっても幅広いが、食文化ほど風土に根ざし、国民性や国そのものを表現するものはないだろう。 その年に、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出をめぐり中国が、日本産水産物の全面輸入禁止という暴挙に及んだ。水産物は和食の根幹を成すものだ。影響は小さくなく、科学を無視した不当な振る舞いには怒りを禁じ得ない。 今日は文化の日である。改めて、世界に誇る日本の食の豊かさに目を向け、その継承発展に努めたい。 観光庁の令和4年訪日外国人消費動向調査で「訪日前に期待していたこと」を複数回答で尋ねると「日本食を食べること」が78%と最も多かった。次いで「ショッピング」49%、「繁華街の街歩き」38%、「自然・景勝地観光」35%だった。 日本を訪れる外国人の多くが日本の食に親しみ、本場の味を楽しみに来日していることがわ
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