岩田清文氏国のため命懸けた先人の志現役当時から、個人的には、もしいざという時が訪れ最後の時が来たならば、靖国神社に祀(まつ)ってほしいとの願いを持っていた。靖国神社には、戊辰(ぼしん)戦争に始まり日清・日露戦争、そして大東亜戦争に至るまで、「祖国日本を護(まも)る」との一念のもと、尊い生命を捧(ささ)げられた246万6千余の柱が祀られている。我々自衛官と同じ「国のために命を懸ける」との志を持たれていた先人が祀られる靖国に、自分の死後もありたいと思っていたからである。 台湾有事・日本有事の危機感が高まる中、自己の死生観に磨きをかけている自衛官諸氏も多いことであろう。その中には、いざという時は靖国に祀ってもらいたいという、私と同様の気持ちを持つ自衛官もいるものと思う。