イラン革命防衛隊の展示会を訪れたライシ大統領(右)=2日、イラン南部バンダルアバス(イラン大統領府提供・AP=共同)米とイランが直接戦闘? 最近まで筆者は「それはないかな」と楽観していたが、今はやや悲観的だ。1月28日、シリア国境に近いヨルダン領内の米軍拠点が親イラン武装組織の無人機攻撃を受け米兵が3人死亡したからだ。ガザ紛争勃発後、米軍人が死亡するのは初めて。バイデン政権の「報復」は時間の問題だった。 キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問の宮家邦彦氏某リベラル紙「緊張高まる」 よく言うわ…先週の米軍「報復攻撃」は想定内だった。某リベラル紙は「中東での緊張は高まっている」と報じたが、よく言うわ。翌29日以降しばらくの間で、主要紙で「米兵3人死亡」の重大性を取り上げた社説は1月31日付日本経済新聞だけ。「紛争が泥沼化するなら、世界経済を大きく揺さぶる」と論じた。一方、某リベラル紙社説が