法務省は、危険運転致死傷罪の要件を見直す検討を始めた。 現行要件の基準が分かりにくく、事故遺族らが「危険で悪質な事案を取りこぼさないようにしてほしい」と要望していた。 令和3年2月、大分市内の県道交差点を右折する会社員の乗用車に、当時19歳の少年が運転する直進車が衝突した。会社員は死亡した。直進車は法定速度60キロの3倍を超える時速194キロで走行し、少年は「何キロ出るか試したかった」と供述したのだという。 大分県警は危険運転致死罪の要件である「制御困難な高速度」に当たるとして同容疑で送検したが、大分地検は「直線道路で走行を制御できていた」などとして過失運転致死罪で在宅起訴した。 危険運転の法定刑の上限は懲役20年、過失運転の上限は7年で、大きな開きがある。 遺族は納得いかない。そもそも制御できないから衝突したのではないのか。遺族は署名を集めて訴因変更を求める上申書を提出し、これを受けた補
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