編集長ピックアップ 金子昌世「足元にご注意ください」―。パリ・凱旋門近くの地下鉄の駅に到着する際、車内にこんなアナウンスが日本語で流れます。日本人観光客が多いことの表れなのでしょう。また別の駅に到着するときには「すりにご注意ください」と、日本語の注意喚起も。世界的な観光地、パリにはすりが多いようです。中でも日本人はいい「かも」とみられているのでしょう。 日の丸や「TEAM JAPAN」の横断幕が掲げられていた選手村=パリ郊外のサンドニ(水島啓輔撮影)開催中のパリ五輪では、ラグビー7人制男子の日本代表選手が、選手村で結婚指輪や現金など3千ユーロ(約50万円)相当の盗難被害に遭いました。選手村には選手約9千人とコーチら約5千人の計約1万4千人が滞在予定ですが、ほかの国・地域の選手団でも盗難被害が相次いでいるようです。もっともパリに限ったことではなく、2016年リオデジャネイロ五輪の選手村でも問