自民党総裁選で、石破茂元幹事長が高市早苗経済安全保障担当相を決選投票で破り、新総裁に選出された。 10月1日召集の臨時国会で首相に指名され、宮中での認証式などを経て、石破内閣が発足する見通しだ。 石破氏は当選後、「安全安心な国にするため全身全霊を尽くしたい」と語った。 ほとんどの派閥が解散を決めたこともあって史上最多の9人が立候補し、激しい総裁選となった。 石破氏は1回目の投票で高市氏に次ぐ2位だった。決選投票の票差は21票で、党内基盤は強いとはいえない。 「挙党態勢」が問われる政治とカネの問題で自民をみる有権者の目は依然として厳しい。石破氏と自民は挙党態勢で国政運営に当たる必要がある。党役員や閣僚の人事は適材適所の観点で、総裁選のライバル候補を含め起用すべきだ。党所属国会議員は結束して新総裁を支えてもらいたい。 石破氏と自民に求めたいのは保守の精神を尊重、堅持することだ。自民は党綱領で「