タグ

ブックマーク / www.sankei.com (11,129)

  • <主張>硫黄島ご訪問 陛下と心一つに祈りたい

    戦後80年にあたり、天皇陛下が慰霊の旅を始められた。その最初の地として、皇后陛下とともに先の大戦(大東亜戦争)末期の激戦地である硫黄島を訪問された。 日米で計約2万9千人が戦死した硫黄島には今も多くの日軍将兵の遺骨が眠っている。硫黄島の日軍将兵は、ここが陥落すれば米軍による日土への空襲が激化すると知っていた。日を守ろうと懸命に戦って散華したのである。 天皇陛下が行幸で英霊を慰められた意義は極めて大きい。陛下と心を一つに、国民も鎮魂の祈りを捧(ささ)げたい。遺骨収容に全力を挙げなくてはならない。 上皇陛下も在位中の平成6年、慰霊のため上皇后陛下と硫黄島に赴かれた。天皇陛下は上皇陛下の時と同様に、英霊を祀(まつ)る天山慰霊碑や、日米両軍の将兵を悼む鎮魂の丘などを巡り花を手向けられた。遺族や元島民の子孫らとも懇談された。 天皇陛下は今年、沖縄、広島、長崎も訪問される見通しだ。2月の記者

    <主張>硫黄島ご訪問 陛下と心一つに祈りたい
  • テルアビブで空襲警報に遭遇 直前は飲食や買い物客で街賑わう 日常〝危機〟と隣り合わせ 東京発世界

    出張でイスラエル西部の商業都市テルアビブに滞在していた3月下旬の夜、空襲警報が突然、鳴り響いた。ホテルから車に乗り込んだ直後だったが、慌てて建物に戻って地下シェルターに駆け込んだ。「直ちに部屋を退出してください」。客室から退避するよう呼びかける館内放送が繰り返し流れるのが聞こえた。 イスラエル西部テルアビブで、空襲警報が発令され地下シェルターに逃げ込んだ市民=3月24日(岡田美月撮影)地下のシェルターは窓のない白い壁の部屋が何室か並ぶ構造で、空調も整備されていた。ユダヤ教徒の伝統的な帽子「キッパ」を着用した男性ら20人ほどと身を隠したが、大声を上げたり取り乱したりする人はおらず冷静な様子だった。警報は15分ほどで解除されたが、イエメンの親イラン民兵組織フーシ派によるミサイル発射を受けた対応だった。ミサイルはイスラエル軍が撃ち落としたという。 警報の直前にテルアビブの繁華街を散策したが、レス

    テルアビブで空襲警報に遭遇 直前は飲食や買い物客で街賑わう 日常〝危機〟と隣り合わせ 東京発世界
  • 闇夜に響くギターの音色と歌声 ミャンマー大地震で受けた心温まる対応 東京発世界

    ミャンマーに出張中、大地震に出くわした。18年ぶりの現地取材での出来事だったが、何の因果か約100年ぶりという規模の揺れを体験することになった。 ホテルに戻るとあちこちが壊れ、電気は止まっていた。宿泊客は避難し、残ったのは筆者と現地人助手の2人だけだった。 夜になると、ノックの音。従業員が温かい軽のサモサ2つとロウソクを笑顔で届けてくれたのだ。窓の外で、寂しさを紛らわすようなギターの音と若者たちの歌声が未明まで響いていた。帰り際には、「申し訳ないから」と少し部屋代をまけてくれた。どこか心温まる対応だった。 今回の出張は、第二次大戦中にビルマ(現ミャンマー)人がこの国を戦場にした日軍を裏切り、一斉蜂起した日に当たる「国軍記念日」に合わせたものだった。戦後、それでも日のビルマ好きは、いなくならない。やや嫉妬深いところも含め日人っぽい人柄が魅力なのだと思う。 民主化が進み、日企業が押し

    闇夜に響くギターの音色と歌声 ミャンマー大地震で受けた心温まる対応 東京発世界
  • <主張>ミャンマー支援 石破政権の動き鈍すぎる 社説

    内戦状態のミャンマーで3月28日に発生した大地震は、今月4日で1週間となった。甚大な人的被害が出ており、行方不明者の捜索は重機の不足などで難航している。 ミャンマー軍事政権や少数民族武装勢力などは停戦を表明したが、行方は予断を許さない。 人命救出は一刻を争う。内戦と地震の影響で避難生活を路上で強いられている人々は多く、生活支援も急務だ。国際社会は全力で救援せねばならない。 にもかかわらず、石破茂政権の対応が鈍いのは極めて残念である。 ミャンマーはインド洋に面し、「自由で開かれたインド太平洋」を堅持するために地政学上、重要な国だ。 日は軍事政権と距離を置くが、ミャンマーは親日的である。先の大戦でミャンマー(旧ビルマ)の独立を支援した歴史もある。 林芳正官房長官は3月31日、国際協力機構(JICA)職員や医療関係者ら5人でつくる調査チームを派遣したと明らかにした。政府は4月2日、国際緊急援助

    <主張>ミャンマー支援 石破政権の動き鈍すぎる 社説
  • ポップ、ビューティー、防産…今度は「K民主主義だって?」 国会議員は話し合いよりデモ  ソウルからヨボセヨ

    4日、ソウルの大統領公邸近くで尹錫悦前大統領を支持するデモの参加者。韓国では革新も保守もデモが好きだ(ロイター) 尹錫悦大統領の弾劾裁判の結果は大方の予想通りだった。議会多数を占める野党の横暴による国政マヒなど大統領の主張は当たっていたが、内政上の困難打開のため戒厳令で軍隊を動員し野党を制圧するという発想では、罷免・失職もやむなしというところか。 しかも大統領の〝戒厳令騒ぎ〟は野党批判のつもりだったのに逆に野党を喜ばせてしまった。次期大統領を狙っている野党・共に民主党の李在明代表は野党主導で大統領を弾劾・失職に追い込んだことを「民主主義の勝利」とたたえ「世界がK民主主義をうらやむだろう」と意気揚々である。 ところでKというのは「Kポップ」のように韓国がお国自慢の際によく使うイニシャル。化粧品の「Kビューティー」やべ物の「Kフーズ」から兵器輸出の「K防産(防衛産業)」などなんでもKを付ける

    ポップ、ビューティー、防産…今度は「K民主主義だって?」 国会議員は話し合いよりデモ  ソウルからヨボセヨ
  • ダイナミズムなき日本の政治を憂う 外交安保語らぬ石破首相に野党を束ねられない野田代表 風を読む 論説副委員長・坂井広志

    米露などによるウクライナの停戦交渉は予断を許さず、中国台湾周辺での軍事演習で圧力を強める―。世界が目まぐるしく動く中、石破茂首相は1日の会見で、国際情勢に対する認識や外交安全保障政策をほとんど語らず、真っ先に取り上げたのは商品券配布問題だった。 石破首相が「自分を見失っていた」と謝罪する姿を見て、政治資金改革を議論しているさなかに、商品券を議員に配るセンスのなさに改めてあきれた。と同時に、政治とカネの問題に汲々(きゅうきゅう)とし、党内基盤も脆弱(ぜいじゃく)な首相では、外交に腰を入れることはできず、国益を守り抜くことはできまい、と思ってしまう。 自民党には石破首相(党総裁)を誕生させた責任を取ってもらいたいところだが、「われこそは『ポスト石破』たらん」と立ち上がる議員が出てこないのは残念だ。石破首相が退陣し、新総裁が誕生しても、少数与党では国会の首相指名選挙で首相に選ばれるとはかぎら

    ダイナミズムなき日本の政治を憂う 外交安保語らぬ石破首相に野党を束ねられない野田代表 風を読む 論説副委員長・坂井広志
  • 「疑惑のデパート」と化した沖縄県のワシントン事務所問題 問われる県の統治能力 深層リポート

    沖縄県が対米ロビー活動を目的に米ワシントンに設置した事務所を巡り、県議会が大揺れに揺れている。事務所が実態のない株式会社として事業者登録され、駐在職員の就労ビザ(査証)を取得する際に事実と異なる書類を提出するなど、ずさんな行政運営の実態が次々と明らかになったためだ。不備は約9年間も放置され、事務所は「疑惑のデパート」と化した。 百条委で膿を出し切る「問題の膿を出し切って正しい沖縄県政を取り戻す」。 昨年12月20日の沖縄県議会会議。県政野党・自民党の議員はこう語気を強め、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の必要性を訴えた。 県執行部の答弁は議会でも二転三転。関係者の出頭や証言を命じる強い権限を持つ百条委の設置が賛成多数で可決されると、問題を追及する動きが一気に加速した。 ワシントン事務所は2015(平成27)年4月、米軍基地問題を解決するため普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護

    「疑惑のデパート」と化した沖縄県のワシントン事務所問題 問われる県の統治能力 深層リポート
  • <主張>沖縄県の米事務所 知事は「違法」の責任取れ 社説

    沖縄県が違法状態のまま米ワシントンに設けていた県駐在事務所が、閉鎖されることになった。 違法状態を問題視した、県議会の自民党、公明党、日維新の会の各会派が、令和7年度県予算から事務所運営費を全額削除したため閉鎖が決まった。県政の過ちを是正した県議会の議決を歓迎したい。 ワシントン事務所は「基地問題解決のため」として設置されたが、昨秋以降、事務所の設立や運営に法に触れる点があると指摘されていた。 信じがたいのは玉城デニー知事に真摯(しんし)な反省がみられないことだ。不正発覚後、玉城氏は不適切な事務所運営を謝罪したものの、運営費が全額削除されると「(ワシントン事務所は)新たな体制で再スタートできるよう取り組む」と述べた。 違法状態の事務所の存続を求める予算案を提出したこと自体が、法治国家の知事として失格だ。玉城氏がとるべき行動は事務所の再スタートではない。違法状態の事務所を設立、維持した責任

    <主張>沖縄県の米事務所 知事は「違法」の責任取れ 社説
  • 自民の麻生最高顧問、今国会の成立に意欲 安定的な皇位継承図る法案「旧皇族復帰」へ期待

    安定的皇位継承の法制化を求める国民大会で挨拶する自民党の麻生太郎最高顧問=7日午後、国会内(春名中撮影) 「安定的皇位継承の法制化を求める国民大会」が7日、国会内で開かれ、自民党立憲民主党、日維新の会、公明党、国民民主党の代表が出席した。自民の麻生太郎最高顧問は安定的な皇位継承や皇族数確保を図る法案に関して、今国会中の成立に意欲を示した。「早期に立法府の総意を取りまとめ、法案を今国会中に政府に提出させ、成立させるべく全力を尽くしていく」と述べた。 大会は、「皇室の伝統を守る国民の会」(会長・山東昭子前参院議長)が開いた。 法案をめぐっては今国会で与野党が、政府の有識者会議が示した皇統に属する男系男子の養子縁組による皇室復帰案と、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案を議論中だ。 麻生氏は占領下の昭和22年に皇籍離脱を余儀なくされた旧11宮家の人々に関して「現行憲法、皇室典範のもとで皇

    自民の麻生最高顧問、今国会の成立に意欲 安定的な皇位継承図る法案「旧皇族復帰」へ期待
  • 硫黄島で散った父思う「語り部」福居一夫さん 「日本って戦争したの?」記憶風化に危機感

    天皇、皇后両陛下が7日に訪問し、戦没者を慰霊された硫黄島(東京都小笠原村)では、先の大戦で日米両軍が激戦を繰り広げ、日側は約2万1900人が戦死した。埼玉県志木市に住む県遺族連合会副会長の福居一夫さん(84)の父、房次郎さんもその一人だ。福居さんは島での遺骨収集に参加したほか、戦後80年で風化が懸念される戦争の記憶を伝える「平和の語り部」として小学校などで講話を行っている。島に残されている1万1000人の遺骨が日に帰還することを願う一方、語り部として児童らに「(先の大戦で亡くなった)310万人の犠牲があったから、今の幸せがあるんです」と語りかけている。 過酷な環境で米軍と交戦日米開戦の年である昭和16(1941)年に生まれた福居さん。2歳のとき、現在の東京都台東区で理髪店を営んでいた父の房次郎さん=当時(32)=が出征し、再び帰って来ることはなかった。 福居さんは幼い頃に空襲を逃れて志

    硫黄島で散った父思う「語り部」福居一夫さん 「日本って戦争したの?」記憶風化に危機感
  • 中国は尖閣「共同管理宣言」準備 漁民装う民兵の上陸も検討 トシ・ヨシハラ氏インタビュー

    【ワシントン=古森義久】元米海軍大学校教授で中国海洋戦略研究の権威、トシ・ヨシハラ氏が産経新聞のインタビューに応じた。中国当局が尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域で「恒常的な存在」を誇示することで日側の施政権を否定し、同諸島の共同管理を宣言する準備を進めていると警告した。中国側は同時に日米安全保障条約に基づく米国の軍事介入を難しくするため、漁民を装う民兵の尖閣上陸も考えているという。 日系米人学者のヨシハラ氏は、米海軍大学校付属の中国海洋研究所に主任研究員として10年以上在籍。現在はワシントンの戦略予算評価センター(CSBA)の上級研究員を務めている。 ヨシハラ氏はインタビューで、中国海警局の武装艦艇が最近、尖閣諸島の日領海に過去最長となる92時間以上の侵入を果たし、準領海とも呼べる接続水域には2024年に355日侵入したという報道を取り上げ、「中国は尖閣海域での恒常的な存在、管理を国

    中国は尖閣「共同管理宣言」準備 漁民装う民兵の上陸も検討 トシ・ヨシハラ氏インタビュー
  • 鎮魂の祈りをともに 両陛下が7日に硫黄島ご訪問 叔父戦死の神職「一日も早く祖国へ」

    天皇、皇后両陛下が7日、先の大戦で日米両軍の激戦地となった硫黄島(東京都小笠原村)を訪問される。終戦から80年を迎えて惨禍を直接、経験した世代は高齢化しており、天皇陛下は今年の誕生日に際した会見で、記憶や教訓を次世代へ継承する重要性に言及された。硫黄島で叔父を亡くした宮城県仙台市の愛宕神社名誉宮司、郡山宗英(むねひで)さん(88)もその思いをともにしながら、鎮魂の祈りとともにご訪問を見守るつもりだ。 硫黄島で戦死した叔父、郡山茂さんへの思いを語る郡山宗英さん=4月2日午後、仙台市の愛宕神社宗英さんの叔父、郡山茂さん=享年(32)=は昭和17年の結婚直後に出征。郡山家は明治から代々、愛宕神社の宮司を務めており、宗英さんの父が18年に病死後、神職だった茂さんが跡を継ぐはずだった。 所属部隊や詳しい出征先が分からない中、昭和20年3月、大営から硫黄島守備隊の玉砕が発表されてほどなく、茂さんの戦

    鎮魂の祈りをともに 両陛下が7日に硫黄島ご訪問 叔父戦死の神職「一日も早く祖国へ」
  • 悠仁さま、筑波大の入学式にご臨席 「1つ1つの経験を大切に」「学べることに感謝」

    秋篠宮ご夫の長男、悠仁さまは5日、筑波大学(茨城県つくば市)の生命環境学群生物学類の入学式に臨まれた。 同日朝、スーツにネクタイ姿の悠仁さまは、報道陣の「今の心境をお聞かせください」との問いかけに、「以前から興味を持っていました分野をはじめ、さまざまな学問の分野を学べることに感謝をしております。そして、学業以外の活動も楽しんでいきたいと思います」と応じられた。 同大へ進学する悠仁さまの通学方法について、宮内庁は、当面はお住まいのある赤坂御用地(東京都港区)から車で通われるとしている。一方で、学校生活の状況に応じて、つくば市内の一般住宅からの通学も併用される。 新生活についての問いかけに、悠仁さまは「新たな生活に不安を感じることもありますが、これからの1つ1つの経験を大切にしていきたいと思っています」と述べられた。 式では同級生とともにご入場。隣席の学生と笑顔で会話をされていた。

    悠仁さま、筑波大の入学式にご臨席 「1つ1つの経験を大切に」「学べることに感謝」
  • 夫婦別姓、経団連幹部が釈明「追い付いてなかった」旧姓使用トラブル多くが改善 自民会合

    氏制度の在り方に関する作業チームの会合であいさつする逢沢一郎座長(奥中央)=3月6日午後、東京・永田町の自民党部 選択的夫婦別姓の早期導入を求める経団連の昨年6月の提言を巡り、問題視されたトラブルの多くが現在解消されている状況が自民党会合で指摘され、経団連の永井浩二副会長(野村ホールディングス会長)が「追い付いていないところがあった」と釈明していたことが3日、分かった。複数の出席議員が明らかにした。立憲民主党も経団連の意見聴取を踏まえ、月内にも選択的夫婦別姓に向けた法案を提出するが、議論の土台が揺らぎかねない事態といえる。 3年前に7割の銀行で旧姓対応永井氏は3月6日に党部で開かれた「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム」の会合に出席。旧姓の通称使用による課題を説明したが、各省庁が改善が進んでいる状況を明らかにした。経団連は提言で、11のトラブルを指摘していた。 このうち、「多く

    夫婦別姓、経団連幹部が釈明「追い付いてなかった」旧姓使用トラブル多くが改善 自民会合
  • 反日揺り戻しか「文前政権ほど悪化しない」崔碩栄氏「李在明氏はポピュリスト」 尹氏失職

    韓国の憲法裁判所は4日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の罷免を決定し、尹氏は即時失職した。尹氏は日韓関係を劇的に改善させており、歴史問題を蒸し返した文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代への揺り戻しが懸念される。韓国の「反日システム」の仕組みに詳しい著作家の崔碩栄(チェ・ソギョン)氏が産経新聞のインタビューで「尹政権ほど良好な関係は維持しないが、文政権ほどは悪化しない」との見方を示す。主なやり取りは以下の通り ◇ ──憲法裁判所で裁判官8人全員が尹氏の「非常戒厳」宣布について「正当化できない」と判断し、罷免が言い渡された 「事前に弾劾反対派が集会を催すなど抗議活動を行い、弾劾訴追が棄却される予想もあったが、憲法裁判所の裁判官はプライドが高く圧力に左右されなかった」 ──60日以内に次期大統領選が行われる 「野党『共に民主党』が優位だろう。ただ、北朝鮮との距離は文政権ほど近くはならない。党代表

    反日揺り戻しか「文前政権ほど悪化しない」崔碩栄氏「李在明氏はポピュリスト」 尹氏失職
  • 【動画】尹錫悦大統領を罷免、「非常戒厳」宣布巡り韓国憲法裁 即時失職で60日以内に大統領選へ

    【ソウル=桜井紀雄】韓国の憲法裁判所は4日、昨年12月に国会などに兵力を投入させた「非常戒厳」宣布を巡り、弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(64)を罷免する決定を言い渡した。尹氏は即時失職した。60日以内に大統領選が実施される。 日との関係改善に力を注いだ尹氏は約2年の任期を残して退場することとなり、日韓関係への影響も避けられない。 韓国大統領の罷免は、友人の国政介入事件で弾劾された2017年の朴槿恵(パク・クネ)氏に続いて2人目。 戒厳を巡っては、大統領の弾劾を求める革新層と、尹氏を支持する保守層の対立が激化し、世論の分断が深まった。大統領選を通じて保革の対立が加速する恐れもあり、社会や政治の混乱が収束に向かうかどうか見通せない状況だ。

    【動画】尹錫悦大統領を罷免、「非常戒厳」宣布巡り韓国憲法裁 即時失職で60日以内に大統領選へ
  • 旧安倍派処分満了で石破おろしの火種の可能性も 西村氏「喪明け」初日に麻生氏が講演へ

    萩生田光一氏(左)と西村康稔氏(春名中撮影)自民党内では、派閥パーティー収入不記載事件を受けた旧安倍派幹部の処分期間が3日に満了し、「石破おろし」の火種が生まれる可能性がある。党内では石破茂首相(自民総裁)のまま夏の参院選に臨むとの見方が大勢ではあるものの、首相と距離がある旧安倍派の萩生田光一元政調会長や西村康稔元経済産業相に加え、麻生太郎党最高顧問の動向も焦点となる。 麻生氏頼る非主流派議員旧安倍派の「喪」が明ける4日にさっそく動きがある。西村氏が地元の兵庫県明石市で開く支援者ら向けの会合で麻生氏が講演する。「非主流派」の連携拡大とみることもできる。

    旧安倍派処分満了で石破おろしの火種の可能性も 西村氏「喪明け」初日に麻生氏が講演へ
  • <正論>今も日本を護る戦艦大和の足跡 日本経済大学准教授・久野潤

    久野潤氏 沖縄へ向け大和出撃80年 年は沖縄戦、そして戦艦「大和」出撃から80年の節目でもある。今もって史上最大の戦艦である「大和」は、その艦名も相俟(あいま)って我が国戦史上特筆すべき存在であり、またその出撃の当否をめぐる議論も戦後絶えなかった。 昭和20(1945)年4月1日の連合軍沖縄島上陸の際、連合艦隊は「天一号」「菊水」の特攻作戦を発動した。鹿屋基地(鹿児島県)の第五航空艦隊の司令長官は、かつて山五十六連合艦隊司令長官を補佐する参謀長として、またマリアナ・レイテの両海戦で第一戦隊司令官として「大和」に座乗した宇垣纏(まとめ)海軍中将。

    <正論>今も日本を護る戦艦大和の足跡 日本経済大学准教授・久野潤
  • 「ウイグル人の命と経済支援引き換えか」タイ政府の難民40人の中国強制送還 協会が非難

    ウイグル協会は28日、タイ政府が10年以上拘束していた中国新疆ウイグル自治区出身者40人を中国に強制送還したことについて、声明を出し、40人について中国で迫害される恐れが極めて高いとして、タイ政府の対応について「ウイグルジェノサイドへの加担で共犯者だ。民主主義社会の価値観に対する侮辱でもある」と非難した。 日の議連も懸念送還された40人は2014年に中国当局の迫害を逃れた難民の一部で、タイ政府は第三国への渡航を許可しないままバンコクの施設に収容していた。15年には国際人権団体などが反発する中、そのうち109人を中国に強制送還した。109人の消息は不明となっている。 今年1月8日にタイの移民官が収容ウイグル人に対し中国への送還を希望する書類への署名を求めたことが報じられ、送還を模索するタイ政府を牽制(けんせい)する動きも強まっていた。日の「人権外交を超党派で考える議員連盟」や「ウイグ

    「ウイグル人の命と経済支援引き換えか」タイ政府の難民40人の中国強制送還 協会が非難
  • <主張>運転手の待遇急ぎ改善を 物流危機1年 社説

    トラック運転手の時間外労働を年間960時間に制限する残業規制が令和6年4月に導入されてから1年が経過した。 荷物を運びきれなくなる物流危機が懸念され「2024年問題」ともいわれた。輸送力は対策をしない場合、令和元年度から14%減るとも試算されたが、この1年では深刻な混乱はみられなかった。 企業の枠を超えた共同輸送など荷主、運送事業者が輸送効率化を進めた成果だ。関係者の取り組みを評価したい。 ただ、物流危機の懸念は6年度だけの問題ではない。12年度に運べる荷物は、元年度比で34%減るとの試算もある。引き続き、実効性ある対策に取り組んでもらいたい。 早急に対応すべきはトラック運転手の待遇改善である。 トラック運転手の1運行当たりの荷待ち・荷役の時間は6年9~11月の調査で平均3時間2分と、3年の前回調査から横ばいだった。荷待ちや荷役は長時間労働の原因とされ、政府は2時間以内を目標としているが、

    <主張>運転手の待遇急ぎ改善を 物流危機1年 社説