『おちょやん』の初回は『エール』に負けず、エンターテインメント性の高いもので、演劇の前口上を取り入れていたのだが、『エール』がすごく好きなヒトにとっては完全に別物。残念ながら、『エール』から入った朝ドラビギナーは、『あまちゃん』のときのように、“朝ドラ”がいかに面白いかわかったから、これからも“朝ドラ”を続けて見てみようという気持ちにはならなかったのだ。 『半分、青い。』と同じ現象が起きてしまった この現象は、現代を舞台に恋愛要素を強化した『半分、青い。』(18年度前期)のときと近い。これは新たな層を獲得するための劇薬で、作家がTwitterで「神回」宣言したり、裏話をたくさんしたり、アンチを刺激する行為をしたりして、ドラマ以外のことで盛り上がり、視聴率をキープした。が、『半分、青い。』が好きな人は、やっぱり“朝ドラ”ファンではなく、『半分、青い。』のファンだった。 『半分、青い。』で主演