口蹄疫問題で、鳩山由紀夫首相は被害が拡大する宮崎県を訪問。東国原英夫知事と意見交換を行った=1日午前11時9分、宮崎市の宮崎県庁 (竹川禎一郎撮影) 小雨がぱらついた1日の宮崎県。家畜の伝染病、口蹄(こうてい)疫問題で、鳩山由紀夫首相が初めて現地入りした。 「大変苦しいお気持ち、察するにあまりある」。自らの進退問題で疲れ切った表情。農家と直接目を合わせる場面は少なかった。 「普天間問題と同じでただのパフォーマンス。首相は農家のつらさを理解していない」。肉用牛75頭を殺処分した森木清美さん(61)=川南町=は切って捨てた。 宮崎県では一連の国の対応への不信が渦巻いている。国の対応がブレの連続だったことが不信の一因になっている。 □ □ □ 象徴となるのが、肉の買い取りやワクチン接種をめぐる、赤松広隆農水相と農林水産省など官僚たちの錯綜(さくそう)ぶりだ。 「10〜20キロ圏内の家畜は早く