使用済み核燃料は、原発敷地内に設置されたプールに保管し、熱によって核燃料棒が破壊しないようにしている。これは青森県の六ヶ所村に送り、そこの再処理工場でプルトニウムを取り出して高速増殖炉もんじゅで発電に使うことが想定されていたが、もんじゅは運転開始後にナトリウム溶液を使った冷却系統にトラブルが発生して回復できず、廃炉ということになっている。ということは核燃料サイクルが成立しないことになる。六ヶ所村の再処理工場もトラブルつづきでほとんど稼働していない。それは処理を待つ使用済み核燃料が原発敷地内のプールに積み上がることを意味する。使用が済んで取り出された核燃料はまだ高温で、プールで冷却する必要があるが、ある時間が経過するとプールから取り出して乾式貯蔵をすることができる。いまの建前では、乾式貯蔵は想定されておらず、地下深くに埋めることになっているが、その場所もまだ特定されていない。プールが満杯にな