(CNN) フランスとロシアの研究チームがシベリアの永久凍土の中から3万年前の巨大ウイルスを発見したとして、米科学アカデミー紀要の今週号に発表した。 このウイルス自体は人体には無害だが、もし気候変動や鉱山開発などによって永久凍土がとけた場合、人の健康が脅かされる恐れもあると警告している。 ウイルスはロシア東部最北端のチュクチ自治管区で発見され、「ピソウイルス・シベリクム」と命名された。同地はベーリング海峡をはさんでアラスカの対岸にある。 ピソウイルスはアメーバに感染するウイルスで、人間や動物には感染しない。しかしフランス国立科学研究センター(CNRS)はこの発見について、「新しい環境の調査において、微生物の多様性に関する我々の理解がいかに不完全だったかが示された」と指摘する。根絶されたと思われていたウイルスの復活も、「もはやSFの領域ではなくなった」という。 例えば天然痘などのウイルスは、