【安田朋起】関節を支える靱帯(じんたい)の組織を人の骨髄の幹細胞から作り出すことに久留米大(福岡県)などの研究チームが成功した。この組織を移植すると、断裂した靱帯が約1週間で修復されることもニワトリを使った実験でわかり、靱帯損傷の新しい治療法になる可能性があるという。 久留米大医学部整形外科の津留美智代助教によると、厚生労働省研究班で背骨を支える靱帯が硬くなって脊髄を圧迫する難病「脊柱靱帯骨化症」の治療法を研究するなかで、正常な靱帯にしかない微量のたんぱく質を発見。それを作る遺伝子も特定した。この遺伝子を人の骨髄から取り出した幹細胞に組み込んで培養すると、幹細胞が靱帯のような組織に変化した。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連記事アルツハイマーに新治療 「