(CNN) フィリピンの国営通信によると、同国北部ルソン島でココナツからつくられる伝統的な蒸留酒「ランバノグ」を飲んだ住民らがメチルアルコール(メタノール)中毒とみられる症状を訴え、少なくとも11人が死亡、数百人が病院で手当てを受けている。 地元メディアはルソン島のラグナ、ケソン両州で計300人がランバノグを飲んだ後、腹痛、めまい、おう吐などの症状で入院したと伝えた。保健省は24日、ラグナ州の町リサルだけで265人が病院へ運ばれたと発表した。 ランバノグはココナツを発酵させ、さらに蒸留した強い酒で、アルコール度数は40~45度。フィリピンではクリスマスの時期によく飲まれる。 同国の食品医薬品当局によると、問題のランバノグを調べたところ、人体に有害なメタノールが高濃度で検出された。 デュケ保健長官によると、メタノールは通常、蒸留の過程で抽出されるため、分離して捨てることになっている。毒性が強