auhtor=波留久泉 東北大学と米・メリーランド大学カレッジパーク校は7月2日、岩石惑星の化学組成のモデル化と、太陽系の岩石天体における密度の多様性に基づき、これらの天体における密度差は原始太陽由来の磁場によってもたらされたとする新説を発表した。 同成果は、東北大大学院 理学研究科地学専攻のWilliam F. McDonough教授(メリーランド大学カレッジパーク校兼務)と、吉崎昂大学院生(研究当時)/日本学術振興会特別研究員らの研究チームによるもの。詳細は、地球・惑星科学を題材としたオープンアクセスジャーナル「Progress in Earth and Planetary Science」にオンライン掲載された。 水星、金星、地球、火星という、太陽系の内側にある4つの岩石惑星は、中心の金属核の周囲を酸化物であるマントルや地殻が覆う構造となっている。金属核は酸化物よりも密度が高いため、