「世界史」を知るために「歴史もの」を書こうと思い立った時、「歴史ファンタジー」や「IFストーリー」でお茶を濁すという選択肢もありました。 (なにせ、世界史初心者(←高校時は日本史選択)ですから。) しかし、「世界史を学ぶため」という目的を考えれば、ガッツリとリアルな史実に取り組んだ方が「ためになる」に決まっています。 …というわけで、歴史短編オムニバス「恋愛群像ヒストリカ」は、「作者が好きにストーリーを作る」というよりは「史実を調べて、そこから物語を浮かび上がらせる」という手法をとっています。 史実という「縛り」がある以上、主人公の人生の結末は既に決まってしまっていますし、「メリハリが足らないから、ここでもう一波乱入れよう」などといったこともできません。 一見、とても不自由な創作に見えるかも知れませんが… 実はこれがなかなか、刺激的で面白かったりするのです。 何が面白いのかと言うと…ズバリ