学生時代の自分には「完璧主義」的なところがあり… よく「この程度の知識ではこの小説は書けない」「もっと知識を集めてからでないと、書いてはいけない」と、自分で自分にストップをかけ、小説を書くのを躊躇ためらっていました。 ネットで書評やブックレビューを見れば「作者の知識不足」をつつくコメントがあちこちに散見されます。 「商業で書籍化されたプロですらこの有様なのだから、自分なんてもっと駄目に決まっている」…そんな思いが、小説を書けなくしていたのです。 ですが、今は違います。 なぜなら「知識」とは、掘れば掘るほどさらにディープな知識が見つかる、底の見えない「底なし沼」。 どんなに深い知識を得ても、それより「さらに深い知識」を持った人がどこかに必ずいるという、「上には上がいる」世界。 極めようと思えば際限がなく、それだけに一生を費やしても足りないくらいです。 「もっと知識が無ければ書けない」などと言
![小説を書くのに、どれくらいの知識があれば良いのか?|津籠睦月](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/58bb972a1eeff8f0eddeccadb364fb2b8b67bdfb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F124825069%2Frectangle_large_type_2_7a37745857d79bd4322ef85eac22c17c.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)