今朝、読売新聞のサイトで第一報「北大教授にセクハラ諭旨解雇処分通知、本人は否定」を見て、びっくりしました。一方で、2週間ほど前に近いうちに理学部に関係のある重要人物が新聞に載るようなことになるという話を聞いていましたので、これがそれかと妙に納得したのも事実でした。 渦中の教授は理学部生物学科(動物学)で、私の後輩だった男です。彼は学生の頃から、神経生物学に強い興味と特異な才能を示していたことが、記憶に残っています。私がまだ助手になり立てで動物発生学の実習を教えた時に、彼は動物の発生における細胞相互作用を神経ネットワークとのアナロジーで議論した「レポート」を出してきて、こんなすごい学生もいるのかと衝撃を受けたものです。 やはり彼は人間の脳に興味があったようで、京大の霊長研の大学院にあっさりとはいり、大学院を出るか出ないかという若さで「知性の脳構造と進化」という意欲的な本を出して、脳科学者のス