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ブックマーク / medt00lz.s59.xrea.com (39)

  • 強すぎる相手との戦いかた - レジデント初期研修用資料

    blog より転載した記事。ちょうど「維新の会」が選挙で圧勝した頃。 橋下知事の勢いを「機動戦士ガンダム」に誰とえたら、戦いとは「ガンダムが負ける状況を作ること」だという指摘をいただいた。橋下知事に選挙で惨敗した、そういう意味でまだ戦いを始めてもいない可能性がある。 ガンダムは恐ろしい ジオン軍の「普通の兵士」から見たガンダムは、理不尽で恐ろしい。勢いに乗った超人は、その人の視点に乗っかる分にはまだしも人間として理解できるけれど、超人と同じ場所にいる普通の人から見たときには単なる自然災害であって、あれを同じ人間相手の戦いだと考えると、理不尽に過ぎて話にならない。 市長に当選した橋下知事には勢いがあって、これからしばらく、恐らくは暫定的な無敵状態が続く。人にどんな攻撃を仕掛けたところで揺らがないだろうし、市長の弱点に見えた何かを叩いたところで、それが弱点であってもなお、返り討ちにされるリ

  • 邪悪の手軽さについて - レジデント初期研修用資料

    病院では定期的に心肺蘇生の講習会が開催されて、近隣施設の看護師や救命救急士、医師も含めて様々な職種、様々な年齢の人達が集まってくる。 講習会はチーム医療で、打ち解けるための時間は少なく、和やかな空気は切実なのだけれど、誰もが初対面の当日、実現するのはなかなか難しい。 講習会は人形相手に「どうしましたか! 大丈夫ですか! 」と大声で呼びかけたりする必要があって、やっぱり初対面のみんなを前にこれをやるのは気恥ずかしさがあって、声を出すのをためらったりなんとなく笑ってしまう。チームは和やかに打ち解ける必要があり、同時に講習会の空気は引き締まっている必要があり、これを両立させるのはやっぱり難しい。 新人でチームを和ませる 講習会半ば、講師として参加していた消防の人たちと話す機会があって、「こういう時に新人がいると便利だったよね」という部分で一致した。 見知らぬ人がたくさん集まる状況においては、参加

  • 正しさをテストで記述する - レジデント初期研修用資料

    「厳密な人」と、「間違いにうるさい人」とを隔てているのは、その人が想定する正しさというものを、テストの形で記述できるのかどうかにかかっているのだろうと思う。 テストを作れる人は、テストを通じて、自分が想定する正しさに到達するためには何が不足し、どうすればそれを補うことができるのか、相手に提示することができる。 自分の学びをテストの形で記述できない人は、「俺はエビデンスを持っている。奴らは持っていない。俺は正しい。奴らはバカでこの世から放逐されるべき」とばかりに、せっかく学んだ貴重な知識を、単なる投擲用のクソとして消費してしまう。これはもったいないように思う。 哄笑の道具としてのエビデンス 専門家が喧嘩に参加する場面が増えたように思う。 会話の応酬が行われる場所はといえばせいぜい2ちゃんねるぐらいしかなかった昔、匿名の無数が対立する場に専門家が「降臨」すると、喧嘩の舞台は学びの場になった。も

  • マインドコントロールの基礎 - レジデント初期研修用資料

    うちの家を、まったくの他人が支配してたことがあったという逸話を読んで思ったこと。 リンク先では、「母の友人」としてやってきた正体のよく分からない人が、家族のそれぞれに怪しい働きかけを行うことで、一家が離散寸前まで追い詰められる。 マインドコントロールというと、なんだか怪しげな、複雑怪奇な技法を想像しがちなのだけれど、リンク先の物語で行われていることはたぶん、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」という文言を、家族の全員に、何度も繰り返していただけなのだろうと思う。 心理的な隔離の効果 上司に当たる人が、組織から誰かをつかまえて、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」といい含め、組織に戻すと、呼び出されたその人は、他の人を信じられなくなる。他ののメンバーに自分の評判を確認すれば、もちろん「そんなことはない」という返事が返ってくるのだろうけれど、それが嘘

  • 人は禁じられた方向に努力する - レジデント初期研修用資料

    組織やチームの文化というものは、スローガンや目標ではなく、日常の動作やおしゃべりにおけるちょっとした制約が作り出す。 「全部英語」は極端であるにせよ、その会社、その組織、その業界独自の言葉や言い回しを作ったり、あるいは「その場で発してはいけない言葉」を作って共有すると、その場には独自の空気が生まれる。外から入ってきた人が「その組織の人」になるまでの時間は、そうした空気がある場所では大幅に短くなっていく。 制約が空気を作る 「ノー」を禁じた組織には、「ノー」を表現するための語彙が増えていく。「現実的に」を禁じた会議室からは、実際に実現できるアイデアが増えていく。 何か到達したい状態があるのなら、それを目標として声高に叫んでみせるよりも、目標と反対側の単語を禁じてやると、人間は案外、その方向に能力を発揮する。 内科医の会話から「外科」という言葉を禁じると、「外科に相談」みたいに便利な言葉が一切

    maangie
    maangie 2012/09/23
    マネジメントみたいな。
  • 「ちゃんと」できる人なんていない - レジデント初期研修用資料

    あってはならない「確実に」という作業指示 – プリウスに見るゴムホースの「組み付け基準」 という記事が興味深かった。 「適切」は難しい 「適切に」判断したり、「正しく」組み付けたりすることは、特にそれが100% に近い再現を求められた場合には、とんでもなく難しい。 詳細なマニュアルを作成して、現場にそれを徹底したところで、大きく「適切に判断を行う」と書かれた項目が残っていたら、かならず誰かが間違える。 「適切」な判断や「正しい」組み付けを現場に実現しようと思ったら、マニュアルから「適切」や「正しく」といった言葉を追放すればいい。便利な言葉が禁止されれば不便になって、マニュアルを書く人は頭を抱える。抱えた頭で手順を見直すと、「正しく」やらなくても正しい結果にしかなりようがない、来そうあるべき手順が見つかる。 困っている人は「正しく」やらない 最近部屋を整理していたら、棚の奥から研修医時代

  • 研修医の潰しかたを考えよう - レジデント初期研修用資料

    平和を実現したいのならば、戦争に関する学習が欠かせない。 平和を願うのは大切かもしれないけれど、戦争のやりかたを知らないと、攻める相手をどうすれば止められるのか、相手の軍隊に動きがあって、それに対してどう応対すれば、そこから戦争につながる道筋を断てるのか、問題解決のやりかたが発想できない。ひたすらに平和を願う人達は、平和を願った結果として、相手の軍隊に間違ったメッセージを送ってしまう。会話が成立しないから、コミュニケーションが破綻した結果として、学習抜きの平和祈願は、むしろ戦争を近づける。 失敗を防ぐには陥れかたを考える 「平和を欲するのなら戦争を学べ」の論理が正しいとして、たとえば失敗を防ごうと思ったのならば、「失敗させるやりかた」を研究するのがひとつの方法なのだと思う。 どうすれば失敗を防げるのかを考えるのは大事だけれど、どうやれば相手を陥れることができるのか、暗黙にプレッシャーをかけ

    maangie
    maangie 2012/04/12
    「上手くいかない場合の洗い出し」はすごく重要だと思うんだけど、俺の場合は強調しすぎて「意欲的でない」とか言われちゃうんだよなorz。職場にもよると思うけど。
  • 美談の受益者について - レジデント初期研修用資料

    認知症の老人が紙幣の代わりにティッシュペーパーを出したときに、素晴らしい対応をしたレジ打ちの人がいたという記事 を読んだ。 ヘルパーの方と街を歩いていたおじいさんがハンバーガーショップに入り、会計の時に「紙幣」として取り出したものがティッシュペーパーだったのだと。 「それは紙幣ではありません」と応対すれば済むことだけれど、それをやると、認知症の人を傷つけてしまう。レジ打ちの人は気を効かせてくれて、「申し訳ありません。当店においては現在、こちらのお札はご利用できなくなっております」と応対してくれ、おじいさんは自身が傷つけられることもなく、間違いに気がつくことができたのだという。 これは間違いなく美談であって、レジ打ちの人は素晴らしい応対を行ったことにはなんの異論もないのだけれど、こんな話が「美談」として広まることには、個人的にはあまり同意できないな、とも思う。 美談は現場を苦しめる レジ打ち

  • 健全な保身について - レジデント初期研修用資料

    危機管理というものは、「健全な保身を全面に出せる環境作り」のことなのだと思う。 これに失敗したチームは、不健全な倫理に空気を支配されて、そこにいる誰もが道徳を唱えつつ、リーダーはモラルの欠如を嘆くようになる。こうなってしまうともう、かけ声ばかりが大きくなって、問題の解決は遠ざかる。 正解はたいていつまらない 問題の設定は可能な限り面白く、問題の解決は可能な限りつまらないやりかたで行われることが、たいていの場合の望ましい。 問題を面白く設定することは、解決を容易にする可能性がある。その一方で、つまらなく設定された問題を面白く解決しようとする試みは、必ず災厄をもたらすことになる。 これがハリウッド映画なら、問題が発生して状況が悪くなったときには、「俺たちが当の解決を教えてやる」なんて、頑固を絵に描いたような軍人が登場する。「それしかない」というあきらめが蔓延した頃、軍人の頑固を超えるアイデア

    maangie
    maangie 2011/04/13
    「平時」と「有事」の違い、が面白い。
  • 公理の壁を越える技術 - レジデント初期研修用資料

    レジデント初期研修用資料 引っ越し前の旧blogです。新しいアドレスは http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/ になります 助産院のこと 母と子の絆は何よりも大切。分娩後直後は臍帯を切らないで、 お母さんの血液を子供に分けてあげるべき 娩出後の子供に過剰な臍帯血が流入すると肺水腫を生じてしまう。臍帯は速やかに切断するべき 西洋医者は2 番の立場。子供の肺は大切。 けっこう多くの信者さんを集めている某助産院は、1 番の立場。絆が大事。 「絆理論」はシンプルで一貫している。 血液を分けてあげたら、その次は母体とのスキンシップ。 カンガルーケアといって、生まれたばかりの赤ん坊をお母さんに抱きつかせて、 すぐに母乳を与える。その後の育児とか、赤ちゃんとの接しかたとか。すべては絆から。 「絆理論」で子供を育てても、頑丈な子供なら、とりあえずは死なない。 多少の肺うっ血は乗り

    maangie
    maangie 2010/08/09
    google ime は公理を構築するかな…。
  • 総務のお仕事 - レジデント初期研修用資料

    病院の何十周年だったか、地域の市長さんを招いての、大きなパーティーがあった。事務長さんと話したこと。 えらい人を招くのは大変 大きなパーティーで、「公人」みたいな人を何人も招くような機会というのは、やっぱりある程度以上の組織を運営していく上では避けられない。 市長さんみたいな「公」相手の行事には、きちんとした文法みたいなものがあるんだけれど、こういうのは「マナー」だとか「伝統」だとか、文章としてこれと決まったものがあるわけではないから、「ないものをきっちりとやる」ことは、案外大変なんだという。 たとえば今回、隣り合わせた市長さんが2人来たんだけれど、市の規模は違うから、「弱い」市長と「強い」市長と、違いというのが当然出てくる。こういうときには、まずは「弱い」ほうに当たって、「強い側に、こう言おうと思います」というのを許可してもらって、今度は「強い」側に行って、「私どもとしては、弱い市長に先

    maangie
    maangie 2010/01/15
    ふむ。面白い。(不謹慎かなー)
  • メディアにだって生活がある - レジデント初期研修用資料

    「スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術」というを読んだ。 「プロパガンダ」みたいな心理操作の技法を期待して読んだんだけれど、印象操作それ自体よりも、 むしろ「マスコミの人たちもご飯べないといけないんだな」なんて、変なところに感心した。 怪物はいなかった 「報道する側もご飯をべないといけない」という文脈で読み解くと、「陰謀」に見えるものが、案外そうでもなく思えてきた。 飛ばし記事だとか、スクープ争いみたいな印象とは逆に、報道機関というものは、「怪しい」記事は書けないんだという。 記事を書くにも、それを雑誌に載せて流通させるのにもお金がかかるし、出版社はお金を稼がないと続けられない。 それがどれだけ衝撃的な記事であったところで、「裏」が取りにくい、相手から訴えられたら言い訳のできないような記事だったなら、 訴えられた時点で「赤字」になってしまう。こういうのはリス

  • 検査に対する富豪的態度 - レジデント初期研修用資料

    たとえばCTスキャンのデータ、人体の、何十枚もの「輪切り」写真から、 あらゆる異常を探し出すためには、病気に関する知識、人体の解剖に関する専門的な 知識は欠かせない。 ところが「気胸の有無」を調べるためにCTスキャンを切ると、そこに気胸があるのかどうか、 写真を見れば、異常は誰の目にも明らかで、診断を下すのに、もはや医学知識もいらない。 先入観を持たずにデータに当たって、そこから可能な限りの情報を引き出そうとする態度というのは、 人体から取り出せるデータがまだまだ少なかった昔、「より多く読める」ことが「よさ」につながった 時代を、悪い形で引きずっている気がする。取り出せるデータが増えすぎた今は、むしろデータを「雑に」扱う態度、 膨大なデータを、「いい結果」を得るために利用するのではなく、 むしろ「手を抜く」ために、今までと同じだけの成果を、より少ない手間、 より少ない人的リソースでそこに到

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    maangie 2009/03/16
    専門的だ。※「科学的に真っ当ではあるけれど、それは医者(技術者)の存在価値をどんどん減らしていく事なんだぜ?まぁ、技術進歩ってのは往々にしてそういうもんなんだけど…」ここだけうなずいた。
  • 臨床研修制度見直し - レジデント初期研修用資料

    臨床研修制度見直し 医師不足に一定の改善効果も - MSN産経ニュース 来年度から、研修制度がまた見直されて、今度こそ、各地域ごとの受け入れ可能研修医数に「上限」が 設けられるらしい。 まだこのとおりになるのかどうかは分からないけれど、実施されると、 たぶん今まで以上に「東京一極集中」が進んで、地方の医療は止めを刺されるような気がする。 序列の可視化は弊害を生む 今はまだ、研修医が働く場所は、研修医の自由選択にゆだねられていて、 みんなが東京を目指した結果として、田舎には人が残らない。 東京の病院は設備がいいし、なによりも、いい先生がたくさんいるから、教えてもらえる。 研修医は、とにかく「教えてもらえる」環境に身を置かないと、何も身につかないからこそ、東京を目指す。 「東京の研修医」に、上限が設けられると、首都圏の研修病院は、競争試験で定員を削らざるを得なくなる。 競争試験はたくさんの敗者

    maangie
    maangie 2009/02/19
    「阿呆な若者は地方で働け」よく聞くハナシ。
  • 運の良さについて - レジデント初期研修用資料

    ずいぶん昔、アポロ宇宙船の特番を見た。 あまりにも多くの「運」が、あのミッションの成功を支えていた。 アポロは運がよかった アポロ8号は、月着陸船のコンピューターが着陸寸前に故障したのに、マニュアル操作でどうにか着陸できた アポロ12号は、大気圏を突破する時に雷に打たれて、電気系統を全部吹き飛ばされたのに、 何とか復活して、月まで行って、生きて帰った アポロ13号の不運は映画にまでなった。月着陸船に詰め込まれていた、メモ帳だとかダクトテープだとか、 様々な余剰物資が、あの生還を支えてくれた アポロ13の爆発は、これもたまたま、「外側」を向いていた。あのときもしも、爆発が内側を向いていたなら、 乗組員はその場でなくなっていた。運がよかった アポロ宇宙船にしても、サターンロケットにしても、あるいはロシアのソユーズにしても、 成功したプロジェクトというのは、どこか「運がいい」要素を持っていて、基

    maangie
    maangie 2009/02/06
    科学じゃないか…。マーフィーの法則と関連ありそうな。
  • もうすぐ家が建たなくなる - レジデント初期研修用資料

    何となくだけれど、自分たちの業界では、もうすぐ、「家が建たなくなる」気がする。 業界からは、「いわゆる大工さん」がいなくなる。 煉瓦を積む専門家だとか、かんなをかける専門家はたくさん生まれるだろうし、 そうした「部分の専門家」の腕前は、おそらくは昔ながらの大工さん以上に優秀なんだけれど、 家は建たない。 「家建てる人」を目指している研修医は少ないか、もしかしたら彼らは、「家を建てる」ことを避けている。 部分の専門家 自分が昔習った病院は、「部分の専門家」を生み出す方針だった。 患者さんの方針は上司が決めて、研修医は、まずは手を動かす。 胸水のたまった肺炎の人が入院する。チェストチューブを入れるとか、 人工呼吸器をつなごうだとか、そういう決断は上司が行ってくれて、 研修医は上司の監督下に、手を動かす。 手が動くと、なんだか上手になったような気がするから、やる気が出た。 そればっかりやってると

  • 法律というカードの切りかた - レジデント初期研修用資料

    「プロ法律家のクレーマー対応術」というの抜き書き。 法律の専門家である弁護士が、「自らの有効な使いかた」を指南してくれる、 おもしろい立ち位置で書かれている。 あくまでも「弁護士に相談できる」という状況でしか役に立たないけれど、 何というか読むと「勝つ予感」がしてくる。 意味のない責任回避が顧客を怒らせる 単なる責任回避は、交渉の成功に何ら貢献しない 企業側が、意味のない責任逃れをする態度を見せることで、「怒れる顧客」が「悪質なクレーマー」へと変貌してしまう 代理店の過失を、たとえば社に持ち込まれたとして、 それを「代理店の問題だからうちは関係ない」といった対応を行ったところで、 その責任逃れは、「社の人」を慰撫する役には立っても、顧客の不満解消には、全く貢献しない メディアを騒がす不祥事などでも、たとえば企業の代表者が「報告を受けていなかった」であったり、 「あれは現場の判断であ

  • 老人を食べるしかない - レジデント初期研修用資料

    年配のドクターが多い病院だから、「友達友達」ぐらいのところに政治家がいて、 医局ではときどき、政治の床屋談議がはじまる。 大局無視の、田舎の財源について。 地方都市の現況 うちの県は、街作りが完全に破綻していて、県庁所在地の駅前でさえ、夜の8時も過ぎれば真っ暗。 もともと古い街並で、自動車時代のうんと前からある街だったから駐車場を増やせなくて、 飲み屋街だとか、ショッピングモールだとか、人とお金が集まる施設は中心街を見捨てて、 みんな郊外へ移ってしまった。 街の中心に残っているのは、シャッター閉じたままの古い商店と、平均年齢が恐ろしく高い、 駅周辺の、ちょっとだけ高級な住宅地。 駅前からちょっと歩いた場所には、新しいマンションが建築中だったりする一方で、 数年前に炎上した一軒家は、引き取り手もなく、廃墟のまんまになっていたりする。 自動車に見捨てられて、若者に見捨てられて、目立った産業も

    maangie
    maangie 2008/12/23
    「閉塞感」
  • 専門家は結論を出せない - レジデント初期研修用資料

    病院は「(開業医は)患者を救急搬送したら、墨東に入って手伝ってほしい」と提案した。 開業医たちは「なぜ医師を補充しないのか」「公立病院の責務はどうなったのか」と反発し、 議論は2時間半に及んだが、具体策は決まらなかった。 毎日新聞ニュースより引用 墨東病院産婦人科を今後どうしていけばいいのか。昨年行われた、 病院のスタッフと、地元で開業した人達とが集まっての話しあいの記事。 政府だとか、行政の人達、現場をろくに見もしない素人が提案する「政策」なんてものはたいてい的外れで、 現場にとってはむしろ有害なことが多くて、だからこそ、現場を知り抜いた専門家が、集まって話しあう。 集まって、話しあって、開業医側は、「俺たちにもっとおいしい患者を回して、 墨東は文句言わずに厳しい患者を受けろ」なんて意見。そもそも墨東病院に手が足りてないのは 誰が見たって明らかだから、墨東側は「手伝って下さい」なん

    maangie
    maangie 2008/12/17
    墨東病院産婦人科。「「声の大きな素人」が専門家を統治する」。
  • 取り違え回避のやりかた - レジデント初期研修用資料

    今住んでいる地域には「持ち帰り」に対応してくれる回転寿司屋さんがあって、ときどき利用する。 この地域には、そもそも外産業がそこぐらいしかないから、いつも忙しそうにしている。 うちには子供がいないから、お願いするのはもちろん「ワサビ入り」の、普通の寿司だけれど、 「ワサビ入り」を注文したのに、受け取りに行ったらワサビがなかった。 今までの状況 そこにお寿司を頼むと、最初に注文する寿司を聞かれて、最後にいつも「ワサビはどうしますか ?」なんて尋ねられる。 同じ応対を繰り返すのが面倒だったから、最近は、注文をするときに「ワサビ入りで」なんて頼む。 今まではそれで、「ワサビはどうしますか?」がスルーされて、ワサビ入りのお寿司が出来上がっていた。 今回、いつもの通りに「ワサビ入りで」なんて頼んだのに、そのあともう一度「ワサビはどうしますか?」と尋ねられた。 そこで「ワサビ入りで」なんてお願いして、

    maangie
    maangie 2008/11/26
    「サクシンの誤投与」