「近い将来、エンタープライズ系の技術者はWeb系の技術者に取って代わられてしまうんじゃないかな。Web系の技術者が業務システムを本気でやり出したら、今までのような企業情報システムを作っていた技術者なんて、あっという間に駆逐されてしまうよ」。少し前に、ある小売り企業のCIO(最高情報責任者)と話をした時、このCIOはそうつぶやいた。 なかなかの暴言である。あまり時間が無かったので、発言の真意を詳しく聞くことはできなかったが、私もこの暴言に一枚かみたい。というか、まさにその可能性は大だと思う。 私がそう思うのは、技術的な観点からではない。それは大した問題ではない。COBOLでプログラムを書いている人も、やる気になれば、Javaや関数型言語を習得することは十分可能。問題なのはビジネスやスピード感に対する感受性、もしくはマインドの違いだ。 従来の情報システムを担ってきた技術者は、ウォーターフォール
![企業システムの技術者が駆逐される日](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)