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ブックマーク / davs.hatenablog.com (16)

  • 池田信夫氏の誤解している「三段論法」 - davsの日記

    池田信夫氏は立憲主義も三段論法も誤解しているようだ。 池田信夫 blog : 朝日新聞論説主幹・根清樹氏の誤解している「立憲主義」 池田信夫氏は、憲法は一般の国民ではなく、国家権力を縛るものだ、という立憲主義の考えに反対して、国民は憲法を守らなければならならないと主張する。 その根拠として下のような論理を持ち出す。 すべての法律は憲法に適合しなければならないのだから、その法律を守る国民は憲法を守らなければならない。これは自明の三段論法である。 三段論法の形式にすらなっていない。 池田氏にサービスして、三段論法の形式になおすとこうなるだろう。 大前提: すべての法律は憲法に適合しなければならない。 小前提: 国民は法律を守らなければならない。 結論 : ゆえに国民は憲法を守らなければならない。 一見して、池田氏の「三段論法」が誤っていることが分かる。大前提も小前提も、それぞれは正しいが、結

    池田信夫氏の誤解している「三段論法」 - davsの日記
    maangie
    maangie 2016/05/10
    ははは。うまいコト言うなあ。
  • 『帝国憲法の真実』その2 - davsの日記

    前回にひきつづき、『帝国憲法の真実』について。前回の記事に当たって、つっこみどころに付箋をつけながら読んでいったら、付箋だらけになってしまったので、問題のないページに付箋をはることにした。 倉山氏は、帝国憲法を愛し、日国憲法を憎む。 その理由だが、倉山氏の論は迷路のように入り組んでいて分かりにくいのだが、どうやら、日国憲法が、GHQに押し付けられた、日歴史文化や伝統に則っていない憲法だから、という理由だけのようだ。 それを言えば、帝国憲法も軍事クーデタで成立した明治新政府が押し付けたものだし、倉山氏が日の国体とみなす天皇をいただく国民国家も、人為的につくられたものだ。 また、諸権利に法律の留保がある帝国憲法は、人権保障の面で、日国憲法に劣っていることは明らかだ。倉山氏も帝国憲法が、日国憲法より、てあつく人権を保障していたなどとは、言わない。 かわりに日国憲法のもとでも、レ

    『帝国憲法の真実』その2 - davsの日記
    maangie
    maangie 2016/03/30
    「思想や信教の自由というものは、それを外部に表明する自由もセットでないと、まさしく画餅だ」
  • 『帝国憲法の真実』〜人生において何の役にも立たないことだけは約束します。 - davsの日記

    帝国憲法の真実 (扶桑社新書) 作者: 倉山満出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2014/05/01メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る記事のタイトルにつけた副題だが、我ながらひどいことを書いている、と思う。しかし、この表現は、今回紹介する『帝国憲法の真実』の中で、筆者の倉山満氏が、憲法学者の著作を評して言っていることなので利用させていただいた。 このブログで、『『永遠の0』と日人 』、『改正・日国憲法 』と右翼をレビューしてきたが、第3弾として取り上げるのが、この『帝国憲法の真実』である。 行間から日国憲法に対する怨念と敵意がたちのぼるのは、前に紹介した2冊と同じであるが、書は、いろいろ常識外れな記述があって楽しめる。 冒頭から飛ばしてくれる。 憲法記念日である五月三日を「ゴミの日」とはよく言ったものです。確かにゴミのようにひどい日語です。(日国憲法前

    maangie
    maangie 2016/03/30
    続きあり。
  • 特攻の戦果は圧倒的か? 『永遠の0』と日本人 - davsの日記

    『永遠の0』と日人 (幻冬舎新書) 作者: 小川榮太郎出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2013/12/12メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る『永遠の0』、『終戦のエンペラー』や宮崎駿アニメを題材に筆者の心情をつづったエッセイ。Amazonのレビューには、「特攻の真実を知る事ができて当に感謝しています。」「(筆者の)勉強量、情報量、洞察力、分析力は半端ではありません。」といった絶賛の辞が並んでいるが、書を読んで、太平洋戦争(筆者は大東亜戦争と呼んでいる)や特攻についての歴史が学べると思ってはならない。 むしろ、簡単なところでミスが目立つ。 昭和十七年六月のミッドウェー海戦で太平洋艦隊の主力部隊が、戦術的判断の誤りを重ねて壊滅的な打撃を蒙り(p125) ここを読んだ時、わが目を疑った。筆者が「日はミッドウェー海戦で勝っていたのだ」と言い出したのかと思った。太平洋

    特攻の戦果は圧倒的か? 『永遠の0』と日本人 - davsの日記
    maangie
    maangie 2016/03/29
    小川榮太郎。宮崎駿。小沢郁郎。
  • 南京事件について、あったと言う側がまずあったことを証明しろ、という主張がおかしい理由 - davsの日記

    自分が嘘をついていることを、他人に知られても平気な人間もいるのだな。 - davsの日記に同じ言葉を返します氏が以下のようにコメントした。 裁判では刑法に触れる事実が「あった」とする検察側に立証責任がある 南京事件も同じ。「ない」と主張する側には「あった」と主張する側の ポリティカルコレクトネスに付き合う必要はない。 南京事件について、刑事裁判における無罪の推定の原則をあてはめ、まず、南京事件史実派が南京事件の存在を立証するべきだ。しかも、その立証に少しでも疑わしいところがあれば、それは南京事件がなかったという根拠になる、という主張は少なからず目にする。 しかし、この主張はふたつの点から誤っている。ひとつは南京事件の存在、不存在は、そもそも刑事裁判で争われているわけではないこと。もうひとつは、南京事件否定派に、事件がなかったことを証明しろ、ということは、無茶な要求ではないということだ。 そ

    南京事件について、あったと言う側がまずあったことを証明しろ、という主張がおかしい理由 - davsの日記
  • 冷たいだけでなく、頭が悪い文だと思う〜曽野綾子氏のエッセイ - davsの日記

    2015年に岩手県で中学生がいじめを苦にしたと思われる自殺をしたことを受けて曽野綾子氏が、「週刊ポスト」9月18日号にいじめについてのエッセイを載せているが、ひどいとしかいいようのないものだ。アパルトヘイト問題の時もそうであったが、曽野綾子氏のエッセイは、なにやら言いわけわめいたことを書き連ねるのだが、最後のあたりで馬脚というか、音をあらわしてしてしまう。今回のエッセイでは最後にこんなことを書いていた。以下、引用文文は今回の「週刊ポスト」の曽野綾子氏のエッセイからである。 自殺した被害者は、同級生たちに暗い記憶を残したという点で、彼自身がいじめる側に立ってしまったのである。 いや、いじめる側に立っているのは、どう考えても、曽野さんなんですが。曽野綾子氏は、「遊びのつもりだったのに死んでしまいやがった。おれが加害者になってしまったのは、あいつが弱かったせいだ」というねじまがった被害感情に寄

    冷たいだけでなく、頭が悪い文だと思う〜曽野綾子氏のエッセイ - davsの日記
  • 間違ったことを大声で言えば批判されるのは当たり前〜百田尚樹『大放言』 - davsの日記

    大放言 (新潮新書) 作者: 百田尚樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/08/12メディア: 新書この商品を含むブログ (10件) を見る新潮新書『大放言』(百田尚樹)のカバーには下のような紹介文が書いてある。 思ったことや軽いジョークを口にしただけで、クレーム、バッシングの嵐。求められるのは人畜無害な意見ばかり。こんな世の中に誰がした! 数々の物議を醸してきた著者が、ズレた若者、偏向したマスコミ、平和ボケの政治家たちを縦横無尽にメッタ斬り。炎上発言の真意から、社会に対する素朴な疑問、大胆すぎる政策提言まで、思考停止の世間に一石を投じる論考集。 今こそ我らに「放言の自由」を! 書を一読して印象に残るのは、百田尚樹氏の被害意識だ。彼は自分が正しいことを言っているのに、いや正しいことを言っている故に迫害を受けていると考えているのかもしれない。しかし、百田氏の方が彼に対する批判者よ

    間違ったことを大声で言えば批判されるのは当たり前〜百田尚樹『大放言』 - davsの日記
    maangie
    maangie 2015/10/11
    松井石根。長谷寿夫。本多勝一。
  • 頼むから外国語に翻訳して世界に拡散しようなどと考えないでくれよ。〜「朝日新聞「慰安婦報道」に対する独立検証委員会」の報告書 - davsの日記

    「朝日新聞「慰安婦報道」に対する独立検証委員会」という組織は、朝日新聞の「慰安婦報道検証 第三者委員会」とはまるで関係のないものだが、報告書を出したというので見てみた。 http://www.seisaku-center.net/node/826 まあ、池田信夫氏の著作が参考文献にされていることで、中身がわかるというものだが、吉田証言と朝日新聞の影響力をここまで過大に評価し、従軍慰安婦問題で生じた外交問題の責任をこのふたつに押し付ける主張のオンパレードだ。 他にも従軍慰安婦問題についての、海外での論調について、おかしなことを書いている。 オランダ人女性に関わるスマラン島事件などは例外的な逸脱行為であり、米軍イラク・アブグレイブ収容所での看守兵乱行と同様の事象である。いずれも唾棄すべき事件だが、軍による組織的行為ではなく、上層部が知るに至って止めさせている。特に米国人には、「スマラン」は「ア

    頼むから外国語に翻訳して世界に拡散しようなどと考えないでくれよ。〜「朝日新聞「慰安婦報道」に対する独立検証委員会」の報告書 - davsの日記
  • 渡部昇一氏のさかうらみ〜「神聖な義務」事件 - davsの日記

    渡部昇一氏は1980年に障害者は社会に莫大な負担をかけるから、その出現を未然に防ぐことは、神聖な義務である、という主旨のエッセイを書いて、当事者から批判を受けた。当時、渡部氏は『週刊文春』に「古語俗解」というエッセイを連載していたが、そこに作家の大西巨人氏が第一子が血友病であったのに、第二子をもうけやはり血友病だったことを「未然に避けうるものは避けるようにするのは、理性のある 人間としての社会に対する神聖な義務である」と批判した。当然、大西氏の逆鱗にふれたわけだが、この事件について、『歴史通』2015年5月号に「私たちを「炎上」させようとした「朝日」」で、渡部氏は、こう振り返っている。 それから週刊新潮が、血友病患者である大西巨人氏の次男のことを4ページにわたって報じたことがあって、ぼくはそれを読んで、「悪性の遺伝病があるとわかったら、第二子(を持つことを自ら控える選択がカトリックでは宗教

    渡部昇一氏のさかうらみ〜「神聖な義務」事件 - davsの日記
  • 曽野綾子氏たちはさかうらみする相手を間違えている。 - davsの日記

    ワック出版の『歴史通』2015年5月号に「私たちを「炎上」させようとした「朝日」」という穏やかでないタイトルで曽野綾子氏と渡部昇一氏の対談が載っている。 介護は外国人労働者にやらせろ、語学も技術もなくても大丈夫。ただし、移民としての分をわきまえさせろ、とか、居住区だけは、白人。アジア人、黒人というふうに分けて済むほうがいい、とか、曽野綾子氏が2015年2月11日付の産経新聞のコラムに、書いて「炎上」した件が話題になっている。どういうものか、朝日新聞が批判の対象になっている。 編集部 朝日新聞はさっそく大きく取り上げて批判しました。例によって例のごとく「国際社会で理解されぬ」「国際問題になりうる」という見出しを掲げて国際問題化しようとしました。 渡部 朝日新聞の慰安婦記事の問題にしても、自分たちだけは人道的で正義の立場にいると考える思い上がりが根底にある。われわれに対して障碍者差別だ、人種差

    曽野綾子氏たちはさかうらみする相手を間違えている。 - davsの日記
  • えっ! 問題はそこなの?〜曽野綾子氏の朝日新聞へのコメント - davsの日記

    曽野綾子氏が問題のすりかえとしか言えないコメントを出していた。 http://www.asahi.com/articles/ASH2J5TWDH2JUTIL04N.html?iref=comtop_6_05 私はブログやツイッターなどと関係のない世界で生きて来て、今回、まちがった情報に基づいて興奮している人々を知りました。 私が安倍総理のアドヴァイザーであったことなど一度もありません。そのような記事を配信した新聞は、日のであろうと、外国のであろうと、その根拠を示す責任があります。もし示せない時には記事の訂正をされるのがマスコミの良心というものでしょう。 私は、アパルトヘイトを称揚したことなどありませんが、「チャイナ・タウン」や「リトル・東京」の存在はいいものでしょう。 驚くべきことに曽野氏のコメントはこれだけなのだ。この後、文が続くと思ったぞ。 教育再生実行会議の有識者というのが、総理

    えっ! 問題はそこなの?〜曽野綾子氏の朝日新聞へのコメント - davsの日記
    maangie
    maangie 2015/02/20
    血液型。
  • 『永遠の0』が描くミッドウェー海戦は不思議な事だらけ - davsの日記

    前回に引き続き、『永遠の0』(百田尚樹)について。 宮部久蔵の孫は、元海軍中尉の伊藤寛次から、珊瑚海海戦とミッドウェー海戦について話を聞くのだが、「地元の商工会のかなりの大物」でもある伊藤は、年月が経過したせいか、おかしなことを言ってしまう。いや、作者の百田氏に言わされてしまう。 それは戦友に冷たすぎないか。 さっきも言いましたが、初めての空母同士の戦いは「珊瑚海海戦」です。実はこの時の戦いでは奇妙なことが起こっています。日米とも互いに相手を見つけて攻撃隊を送ったものの双方とも接敵出来ず、一回目の攻撃は不発に終わっているのですが(後略) 1942年5月7日のことをいっているのだが、この日、日側は米海軍の給油艦「ネオショー」を撃沈している。一方、日側も軽空母「祥鳳」を米艦載機の攻撃で撃沈されている。これが日海軍初の空母喪失、空母が飛行機に沈められた最初の例である。これをまるで無かったか

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  • 物価の劣等生 - davsの日記

    http://hosyusokuhou.jp/archives/39276931.html 自民党政治家の意見にもかかわらず、と言うべきか、下村文科相の大学無償化構想について保守速報ではバッシング一色である。こうした意見を書く人々は、よほど経済的に恵まれ、学費の心配をしたことがないということだろうか。 日において、大学の授業料は、ここ40年のほどの間、常識では考えられないほど値上がりした。 文で書いても分かりにくいのでグラフにしてみた。(1976年から2013年) 使ったのは、総務省統計局の物価指数。元データは2010年が基準年となっているが、1976年を100として換算した。 さらに大卒初任給も1976年を100として指数化してグラフにした。 破線であらわした大卒初任給は、男女とも物価指数の総合指数を上回って上昇している。実質的に初任給が増えているということだ。しかし、国立、私立とも

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  • 従軍慰安婦関連書籍のレビューをレビューする その1〜吉見義明『従軍慰安婦』 - davsの日記

    『「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力と日常世界』に付けられたAmazonレビューについて記事を書いた。 『「慰安婦」問題を/から考える――軍事性暴力と日常世界』とそれに対するひどすぎるレビューについて - davsの日記 従軍慰安婦問題についての書籍のAmazonレビューというのは、星5つと1つに評価が両極端に分かれているものが目立つ。 例えば、従軍慰安婦 (吉見義明)に付けられた評価は平均3.4だが、星3つの評価は2件でしかない。星5つは18、星1つは11件だ。(2014年12月27日時点) 星1つを付けるなとは言わないけれど、評価対象のを読んでからレビューを書いてくれと言いたくなるようなものも目に付く。 その中にSaradin "SARA"氏の書いた「単なるファンタジー」というタイトルのレビューがある。 後述する理由から、全文引用する。 慰安婦はいなかったのか? 慰安婦は職

    従軍慰安婦関連書籍のレビューをレビューする その1〜吉見義明『従軍慰安婦』 - davsの日記
  • 差別される側が差別されないよう努力しろ。しかし、差別に対して抗議や反対するな、と考えている人がいる。 - davsの日記

    大阪市:「人権問題に関する市民意識調査」の調査結果をとりまとめました (…>人権・多文化共生(ダイバーシティ推進)>イベント・お知らせ) 大阪市内に居住している満20歳以上の男女2,000人対象の調査。(有効回収標数 716標(回収率35.8%)) 「差別されている人は、まず、自分たちが世の中に差別されないよう努力することが必要だ」と考えている人が半数を超えている。この「努力」というのものを何と想定しているかが問題だが、「差別に対して抗議や反対をすることによって、より問題が解決しにくくなることが多い」と答えた人間が半数近くいることを考えたら、かなりの数の人は、「努力」には差別への抵抗は含まれていないと考えているのだろう。 回答数から考えたら「差別されている人は、まず、自分たちが世の中に差別されないよう努力することが必要だ」に「そう思う」又は「どちらかといえばそう思う」と答えた人間の中に

    差別される側が差別されないよう努力しろ。しかし、差別に対して抗議や反対するな、と考えている人がいる。 - davsの日記
    maangie
    maangie 2014/12/11
    「設問も私人間の人権問題ばかりというのも気になるところだ。人権というのは、そもそも対国家防御権なのだから」
  • 『「相対的貧困率」による統計マジック』という記事が統計マジックに陥っている件 - davsの日記

    「相対的貧困率」による統計マジック - 開米のリアリスト思考室 開米瑞浩氏が書いた元記事では、「OECD24ヶ国で貧困率を計ると、日はワースト5に入る、貧困層の多い国である」という理解は誤りとしている。 その根拠は 1. この主張の「貧困率」とは「相対的貧困率」のこと 2. 「相対的貧困率」は、中間層の厚い国では実態よりも高めに出る 3. 日はその「中間層の厚い国」に該当するため、相対的貧困率が実際の貧困度を表さない ということで、「相対的貧困率」は2,3の理由から貧困度の指標として使えないということを述べている。 1は事実であるので、争うことはないが、2及び3がおかしい。 開米氏は、上の図を示して、こう述べる。 高所得側の山は同じで、違うのはそれより下の部分です。 黒線で示したA国は、低所得側に大きな山がある、「大金持ち以外みんな貧乏」型。 赤線で示したB国は、真ん中あたりに山がある

    『「相対的貧困率」による統計マジック』という記事が統計マジックに陥っている件 - davsの日記
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