条例案について会見で説明する福田市長=川崎市役所 川崎市は15日、あらゆる差別を禁止し、ヘイトスピーチに刑事罰を科す「市差別のない人権尊重のまちづくり条例案」を発表した。成立すればヘイトスピーチを犯罪として刑事規制する全国初の条例となる。25日開会の市議会定例会への提案を前に、福田紀彦市長は会見で「不当な差別を根絶する大切な条例。市民の総意となる全会一致で作り上げたい」と述べた。 人種や性別、性的指向、出身、障害などを理由にしたあらゆる差別的取り扱いを禁じ、ヘイトスピーチを3回繰り返したり、させたりした者や団体に最高50万円の罰金刑を設けた。差別解消のための施策を計画的に推進する市の責務を明記。インターネット上の書き込みによるものを含む人権侵害の被害者に必要な支援を行うことも定めた。 ヘイトスピーチの罰則規定では、道路や公園などの公共の場所で「本邦以外の国や地域を特定し、その出身であること
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