2007年中頃から09年初にかけて、世界的な規模で信用不安や景気後退懸念が高まったため、株式をはじめ多くの金融商品の価格が下落しました。その後、09年3月頃からは一転、各国の積極的な経済・金融政策により、信用不安や景気低迷に歯止めがかかり始めたことで、金融商品の価格は上昇に向かいました。 マーケットが大きく上下に動いた過去3年間( 07年〜09年) で、主要4資産( 海外債、海外株、国内債、国内株)※ 1の値動きの相関係数※ 2 は、海外債と国内株が0.66、海外債と海外株が0.68、国内株と海外株は0.88です。過去10年間に比べると、これらの資産が互いに似通った値動きをしていたため、分散投資効果が出にくい投資環境でした。 一方、過去10年間では、海外債と国内株が0.22、海外債と海外株が0.45、国内株と海外株は0.63となり、過去3年間に比べて、各資産の値動きの連動性は低く、分散投資