7月第4週、南アフリカ共和国では、全国各地の工場が操業停止を余儀なくされた。化学工業をはじめとする様々な業種で、何千人もの労働者が2ケタの賃上げを要求してストライキに入ったからだ。 何十万人という公共部門の労働者も、15%の賃上げを求めてストに入ると警告している。国営放送局の職員は、12%の賃上げ要求が聞き入れられない場合、テレビ放送を停止するかもしれない。 賃上げ求めて相次ぐスト、4人に1人が失業 国立病院の医師や国立学校の教師たちは、政府がかねて約束している高額のボーナスを支払わなければ、再度ストに踏み切る計画だ。一方で、水、電気、住宅などの基本的な公共サービスを提供できない政府に対して繰り広げられている抗議デモは、次第に過激さを増している。 今年4月に行われた総選挙で自らが率いるアフリカ民族会議(ANC)が地滑り的勝利を収めたにもかかわらず、ジェイコブ・ズマ大統領はあまり蜜月