先人が育てた木々を次世代に継承できるのか—。東京都立日比谷公園(千代田区)元管理所長の高橋裕一さん(73)=埼玉県白岡市=は、都が進める同公園の再整備計画に不安を隠さない。「100年後を見据えて植えられた幼木が見事に育っている。だが計画を見ると、それが何本も伐採をされることになる」と心配する。(梅野光春) 日比谷公園の再整備計画 公園周辺を国際ビジネス交流ゾーンと位置づけ、緑豊かな都市環境を整備しようと、2017年設置の「日比谷公園グランドデザイン検討会」での学識経験者の議論や、昨年3月の東京都公園審議会の答申を基に昨年7月、東京都が再整備計画を策定。園路の舗装打ち替えによるバリアフリー化や周辺街区との回遊性強化を進める方針で、大音楽堂の再整備なども盛り込んだ。22年度中に基本設計を作り、23年以降に順次着工する。完成目標は開園130年に当たる33年。 日比谷公園は1903(明治36)
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