東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出処分を巡り、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長らは5日、萩生田光一経済産業相との面会後に報道陣の取材に応じた。岸会長は海洋放出について「断固反対」と強調し、福島県漁連の野崎哲会長も放出反対の姿勢を改めて表明した。(小野沢健太) 福島第一原発の処理水 1~3号機の原子炉に注入した冷却水が事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れ、建屋に流入した地下水や雨水と混ざって発生する汚染水を、多核種除去設備(ALPS)で浄化処理した水。取り除けない放射性物質トリチウムが国の排出基準を上回る濃度で残る。政府は2021年4月、23年春をめどに処理水を海洋放出する方針を決定。東電は、大量の海水でトリチウム濃度を排出基準の40分の1未満に薄めて海へ流す計画を進めている。
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