沖縄県はヘイトスピーチに対応する人権条例の骨子案を公表し、来年1月6日まで県民の意見を募集している。専門家と骨子案を読み、論点を探る。(聞き手=編集委員・阿部岳) ◇ ◇ 1年前の12月8日、裁判を起こしました。亡くなった父が在日コリアンだったことを書いた記事にヘイトスピーチを向けてきた2人に、損害賠償を求めています。 ヘイトスピーチは、たかが言葉、ではありません。被害者の日常をえぐり、魂を殺します。自分はこの社会に存在してはいけないのではないか、と思わせます。その害悪は直接の被害者だけでなく、同じ属性の人々全体に及びます。 自らルーツを語るようになってから、聞かせてくれる人も増えました。結婚したい相手にルーツを明かせない若い世代。外出する時、自分の子どもだと周囲に分からないように他人のふりをさせなければならない母親もいます。 こういう具体的な害悪が積み重なり、在日コリアンが多く暮らす
![魂を殺すヘイトスピーチ 全差別を許さぬ社会規範に<反ヘイト 条例案を読む> | 反ヘイト | 沖縄タイムス+プラス](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/527060a1c7354b4488ce3b5e4814ba17ff424356/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Foki.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2Fc%2F1200wm%2Fimg_acf01ba2f5d2ee650a3ab8665c0bd8675253603.jpg)