プールサイドで水着の若い女性に大勢の男性がカメラを向ける。民間団体が営利目的で催す「水着撮影会」に会場として埼玉県営プールを貸すのは、公共施設としてふさわしいのか-。今年6月、そんな議論のきっかけとなる騒動が起きた。 「未成年の出演や過激な露出がある」と市民から苦情を受け、県公園緑地協会はいったん三つある県営プールで予定されていた全ての撮影会の開催中止を団体へ要請。ところが数日後、一部を撤回した。「ルールが整備されていなかった」ことを主な理由とし、賛否両論が巻き起こった。 撮影会はどのように行われているのか。今春開催された撮影会の画像をネットで検索すると、プロフィルに14歳とある少女が大きく開脚したり、尻を突き出したりしてポーズを取った姿が出てきた。成人でも水着のブラジャーやパンツを手でずらしたポルノ写真のようなカットも。大勢の男性が群がってレンズを向ける様子も写る。