日銀に対する安倍首相と民主党政権の決定的な違いは、日銀の独立性、を正しく理解しているかどうかである。民主党の辞書に載っていた、日銀の独立性、に照らし合わせれば、現黒田日銀には独立性がないと理解できる。しかし安倍首相は明確に異なる。日銀の独立性とは、目標の独立性、ではなく、手段の独立性、でしかないことを分かっているのだ。車の運転の例に戻れば、時速〇キロで走ってください、と指示するのはあくまで国民を代表する政府であって、プロドライバーの日銀は、メーターを見ながらハンドルとアクセル、ブレーキを調整するだけである。逆に政府や安倍首相は金融政策のプロではなく、運転免許は持っていない。だから目標しか言えないのだ。私が目標の独立性と手段の独立性の説明をした時、安倍首相の反応がとても印象的だったことを記憶している。高橋洋一氏の、安倍内閣と黒田日銀への期待と不安ーこうすれば日本はもの凄い経済大国になる、とい