世界的な株高傾向 総悲観で始まった今年の内外株式市場だが、世界の株価指数の中には年初から15%以上上昇しているものも少なくない。 例えば、米国NASDAQ総合指数は年初から20%超の上昇、中国の上海総合指数は同30%超の上昇、経済の不振が続く欧州の株価指数も平均すると15%超の上昇である。ちなみに日経平均株価もこれらの株価指数には劣後しているが、年初から10%超の上昇である。 その一方で、総じて投資家は慎重なスタンスを崩していないようであり、売買高自体はそれほど増えていない。証券会社や資産運用会社の業績は思わしくなく、むしろ、まるで金融危機直後のような厳しいリストラがグローバルレベルで展開されていると聞く。 投資手法は投資家それぞれであるが、大手の有力な運用会社のような「まじめ」な投資家は、まずは世界景気の見通しなどから投資対象を絞り込んでいく「トップダウン」型の投資戦略を採ることが多い。
![不気味な上昇を続ける株式市場…これは「不景気の株高」か?(安達 誠司) @moneygendai](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b796cfebae2becf021116804697439afb4ee8bd5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F8%2F1200m%2Fimg_b87b13dd1e644465013dfa18132ece47104263.jpg)