欧米製から“自前”へ、通信チップにも進出し始めた中国:製品分解で探るアジアの新トレンド(37)(1/3 ページ) 以前は主に欧米製のチップが採用されていた、Wi-FiやBluetoothなどの通信チップ。最近は、優れた通信チップを設計、製造する中国メーカーも増えている。 中国にはEspressif Systems(以下、Espressif)という、多くの製品で使われるWi-Fiチップを手掛けるメーカーがある。本連載でもいくつか同社のWi-Fiチップの採用事例を紹介した。例えば中国のお掃除ロボット(2019年2月)、IoTエッジコンピュータである「M5Stack」(2018年11月)、ルネサス エレクトロニクスのコンピュータボード「GR-LYCHEE」(同月)だ。これは、採用事例のほんの一部である。 EspressifのWi-Fiマイコンは多くの製品に組み込まれている。Wi-Fi通信チップは