三井不動産は10月6日、既存躯体を再利用するリファイニング建築を採用した賃貸マンションの解体見学会を実施した。建替えと比較しCO2排出量を減らせるほか、工事費が抑えられ、工期も新築に比べ3分1程度に短くなるとしている。 リファイニング建築は、建物寿命を新築同等とするため、躯体を調査、補修した上で耐震性能を現行法規レベルまで向上させるという建築手法。青木茂建築工房の代表取締役である青木茂氏が提唱し、すでに共同住宅をはじめ公共建築や事務所ビルなど数多くの再生建築を手がけている。 今回、リファイニング建築を採用したのは東京都新宿区にある賃貸マンション。1971年に建設された9階建てで、総戸数は20戸。耐震性能を考え、約10年前から補修や改築などを考えていたという。 建物オーナーは「1971年当時にお願いした建設会社に相談をもちかけたところ、1階の駐車場部分などで耐震性が弱いと診断された。建替えを