オープン6年目を迎えた東京・秋葉原の会員制モノづくり施設「DMM.make AKIBA」で社会課題を解決しようと奔走するスタートアップを追いかける連載「モノづくりスタートアップ開発物語」。第8回は、モーターが内蔵された「ロボット義足」の製品化を目指している「BionicM(バイオニック・エム)」を取り上げる。同社 CEOの孫小軍氏に、開発の経緯などを聞いた。 人の動きをアシストするロボット義足 BionicMによると、事故や病気などで足を切断せざるを得なくなった人は現在、日本国内だけでも約9万人に上るという。国によって下肢切断者の割合は異なるが、世界全体で見ると、義足を求める人の数は約1000万人に達する可能性がある。 しかし、一般的な義足は日常生活で不自由なく使えるようになるまでに、2~3カ月のリハビリをしなければならない。また、動かすには自分の力が必要で、疲れやすい上、転びやすいという