2018年は多くのチップにいわゆるAI機能(機械学習)のIPが搭載された。スマートフォンのプロセッサを手掛けるMediaTekやQualcomm、Samsung ElectronicsらもAI機能への対応に全力で取り組んでいる。MediaTekのプロセッサ「HELIO P60」や「HELIO A22」、Qualcommの「Snapdragon 845」などは強化されたAI機能で顔認証、指紋認証などの他、写真の高度化などの処理も行っている。 図1は、2018年に登場した多くのプロセッサが搭載した演算器の種類とその大まかな関係である。横軸は専用性の高さ、縦軸は汎用性の高さを表している。実際には機能を内包する場合もあるので、あくまでも概念として見ていただきたい。汎用性の高いCPUはAI処理には不向きで、AI処理はGPUやDSPで行うケースが多かった。しかし整数8ビット、4ビットのような演算器を用