2018年12月に国内で4K・8K放送がスタートし、本格的な高解像度のテレビ放送の時代が始まりました。2018年大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」は4K・8K放送も行われていたので、4K放送(50インチTV)と2Kの地上波放送(40インチTV)を同時視聴して見比べてみましたが、4K放送の映像の鮮明さには感動するものがありました。 筆者は、2020年代に、4K・8Kの高解像度映像技術とインタラクティブ性の融合で映像による技術革命が起こるのではないかと考えています。本稿では、筆者のこれまでの技術者としての経験を踏まえて、4K・8K映像という新しい技術の概要や、インタラクティブ性との融合によって製造業にもたらされるであろう2020年代の新たな世界について解説したいと思います。 1.映像技術の進化がもたらすスポーツのエンターテインメント性の変化 4Kテレビは、2013年1月に米国ラスベガスで開