2024年の半導体市場、本格回復はメモリ次第 ~HBMの需要増で勢力図も変わる?:湯之上隆のナノフォーカス(69)(1/5 ページ) 半導体市場の本格的な回復が予想されている2024年。鍵を握るのがメモリだ。本稿では、DRAM/NAND型フラッシュメモリの価格推移と企業別売上高の動向から、半導体市場の回復基調の時期を探る。さらに、そこから読み取れる、メモリメーカーの“栄枯盛衰”を示す。
ビッグデータの時代を迎えた2016年以降、メモリ市場が爆発的に成長した(図1)。2017年には、「スーパーサイクル」という流行語が生み出された。どこまで飛躍的な成長が続くのかと思っていたら、2018年後半にバブルがはじけたように、不況に突入していった。 このメモリ不況の原因としては、Intelが10nmプロセスの立ち上げに失敗し続けたため、PC用やサーバ用プロセッサが供給不足となり、それらを当てにして製造されたメモリが市場に溢れて価格暴落を引き起したことによると分析した(拙著記事:「Intel 10nmプロセスの遅れが引き起こしたメモリ不況」、2018年12月7日)。 結局、「スーパーサイクル」とは、“スーパー”にメモリ市場がアップダウンする“サイクル”だったと言えよう。つまり、古くから知られている“シリコンサイクル”の一環として、ここ数年のメモリ市場の好況と不況があったということだ。 と
iSuppliは米国時間2月20日、Appleがフラッシュメモリの納入業者に対して、2008年はフラッシュメモリの使用量を減らす計画であると通知し始めていると報告した。Appleはいまも2008年は2007年と比べてフラッシュメモリの購入量を27%増やす計画を立てているが、Appleの納入業者とiSuppliは増加分が32%程度になると予測していた。 iSuppliによると、Appleは自社製品を製造している企業の中ではフラッシュメモリの購入量が3番目に多い。したがって、もしAppleがせきをすると、フラッシュメモリ市場が風邪を引くことになる。いくつかの納入業者は、フラッシュメモリ購入の鈍化と機器に対する支出の増加が重なると、第1四半期には損失を計上することになると見られている。 Appleは1月に堅調な財務結果を報告しているが、2007年暦年の第4四半期のiPodの出荷量は予想を下回った
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