日立金属は、コバルト(Co)の含有量を大幅に減らしてもリチウムイオン電池(LIB)の長寿命化と高容量化を両立させることができる「正極材技術」を開発した。この材料を用いると、Co原料に由来する温室効果ガス(GHG)の排出量を削減できるという。 粉末冶金技術を駆使し、独自の固相反応法を用いて合成 日立金属は2022年5月、コバルト(Co)の含有量を大幅に減らしてもリチウムイオン電池(LIB)の長寿命化と高容量化を両立させることができる「正極材技術」を開発したと発表した。この材料を用いると、Co原料に由来する温室効果ガス(GHG)の排出量を削減できるという。 LIBは、EV(電気自動車)などの普及により、需要が急速に拡大する。一方で、一回の満充電で走行できる距離などが課題となっている。これを実現するためにはLIBのさらなる高容量化や長寿命化が必要で、そのカギを握るのが正極材といわれている。ところ