ICのわずかな個体差を利用して暗号を生成 「50万台」――。2017年にセキュリティ侵害を受けたIoT(モノのインターネット)機器の台数である*)。発覚していないケースもあると考えれば、実際にはこれよりも多くのセキュリティ侵害が発生している可能性もある。 *)Forrester Researchの調査による。 Maxim Integrated(以下、Maxim)でエンベデッドセキュリティ担当マネージング・ディレクターを務めるScott Jones氏は、「既に実際の脅威になっている」と、IoT機器のセキュリティをさらに強化すべきだと強調する。「そして、その1つの手段がセキュア認証だ」(同氏) そこでMaximは2017年11月に、セキュア認証用IC「DS28E38」を開発した。ECDSA(楕円曲線DSA)ベースのチャレンジレスポンス認証用ICで、PUF(Physically Unclonab