みずほ銀行のATMのトラブルは衝撃的だった。「みずほ銀行が保有する約5900台のうち、ピーク時は7割超に相当する4318台に不具合が出た。」(日経クロステック)。累計5244件キャッシュカードや通帳が取り出せなくなったというというトラブルの規模は前代未聞であり、迅速に対応できなかったために、みすみす2000名ほどの顧客に被害が広がったと考えられる。 「旧日本陸軍では一般的に損耗率50%を全滅と見做した」という基準からするともう、ATMが全滅以上の機能不全に午前になっていた、「みずほ銀が全営業店の行員に出勤指示を出したのは午後2時半。」(日経新聞)という対応の遅れは、現場の顧客の状況を考えずに目の前の定期預金の処理の問題だけを見てしまった結果だろう。 藤原頭取は「午前中は定期預金の処理能力の枯渇問題に対処していた」 と語っており、「前線」で何か問題が起きているか察知する、想像力と仕組みが欠け