スタジオジブリ宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』は、公開初日7月14日から4日間の興行収入が21.4億円となり、好調な出足となった。 鈴木敏夫プロデューサーが決めた「事前宣伝なし」という大きな賭けは、おそらく成功した。 過去の宮崎作品をほうふつとさせる描写が多く「集大成」との声もあるが、これで本当に宮崎監督は引退するのだろうか。 (数土 直志:ジャーナリスト) 7月14日に公開された宮崎駿監督の最新アニメ映画『君たちはどう生きるか』の初日から4日間の興行成績が18日、発表された。東宝によると、7月14〜17日の同作品の動員数は135万人、興行収入は21.4億円を突破した。海の日で祝日が1日多くはあるが、宮崎作品で過去最大のヒット作『千と千尋の神隠し』(最終的な興行収入は316.8億円)の初動4日間を超える記録だという。おそらく、スタジオジブリは「賭け」に勝ったということだ。 その賭