中国を“designer(設計者)”として見る 「シリコンバレーと中国の垣根がやっと取れた」――。米国のEE Times誌で主任国際特派員を務めるJunko Yoshida氏は、来日の機会に東京都内でEE Times Japanの取材に応じ、このように切り出した。半導体業界において最先端をいく米国のシリコンバレー。一方、中国はこれまで新興国という位置づけだった。その両極の垣根が取れたという。どういう意味だろうか。 Yoshida氏は続ける。「ファブレス半導体の分野では、今や世界中の国や地域が“level playing field(公平な土俵)”になっている。シリコンバレーでも中国でも、ファブレス企業がやっていることは、基本的には変わらない。例えば、ARMとライセンス契約を結んでCPUコアを調達し、Imagination TechnologiesからグラフィックスIPコアを購入してLSIを