VoIPセキュリティツールの中には、企業のセキュリティスタッフがIP電話の脆弱性を検証するのに役立つものがある。こうしたIP電話の脆弱性検証ツールを紹介するときには、情報を広めるのは倫理に反するのではないかという問題がつきまとう。情報が攻撃者の手に渡る恐れがあるからだ。しかし、本稿で紹介するツールは、公開されているものばかりだ。攻撃者はどのみちこれらを使うだろうから、こうした情報を広めなければ、これらのツールは攻撃者にとってより有用なものになってしまう。これらのツールが広く知られていなければ、攻撃者は企業のセキュリティスタッフの知識不足につけ込めるからだ。逆に、企業のセキュリティスタッフは、こうしたツールを適宜利用すれば、セキュリティ対策を前進させることができる。 この情報の使い方(免責事項) IP電話の脆弱性検証ツールを含め、企業のVoIPセキュリティの侵害に悪用される恐れがあるツールは