衆院選で惨敗を喫した麻生太郎首相が、選挙後初めて官邸で「ぶら下がり取材」に応じた。これまでも、機嫌が悪いと記者に「逆質問」する場面が見られたが、今回は記者の質問に対して「ああ、ウラ取ってるわけね。普段取らずに書いてるけど」とイヤミを言ったりするなど、新首相の首班指名を直前に控えて、これまでになく険悪な雰囲気が漂う会見となった。 「普段(ウラ)取らずに書いてるけど。取ろうという心掛けが大切」 「ぶら下がり」は、通常であれば1日2回行われることになっているが、選挙後は休止状態が続いていた。内閣記者会の再三の要望に応じて、2009年9月2日夜、選挙後初めての「ぶら下がり」が実現したもの。18時53分から55分までの2分間行われたのだが、終始、これまでになく不機嫌な様子。2分間を振り返ってみると、こんな具合だ。 冒頭、女性記者が 「総理、衆院選お疲れ様でした」 と切り出すと、麻生首相は黙って小さく