金融庁の自動車損害賠償責任(自賠責)保険審議会は20日、平成23年度の保険料率の引き上げ案を了承した。4月から平均11・7%の負担増となり、軽自動車は2年契約で約3千円の値上げ。25年度に2回目の引き上げを行い、上げ幅は合計で平均25~30%となる。引き上げは4年ぶり。 車種別では2年契約の軽自動車の自賠責保険料(沖縄県と離島を除く)は、現在の1万8980円から15・8%(2990円)増の2万1970円。自家用乗用車は2万2470円から11・0%(2480円)増の2万4950円、小型二輪車が1万3400円から5・3%(710円)増の1万4110円に、それぞれ引き上げる。 値上げ率は損害保険各社を会員とする損害保険料率算出機構の計算に基づいた。事故率が比較的高い軽自動車を、自家用乗用車などより引き上げており、保有者の多い地方への影響が大きくなりそうだ。 自賠責保険料は20年度、それまで積み上