麻生副総理兼財務相のナチス発言は、「ナチスの手口に学び、国民が気がつかないうちに憲法改正を企てる」との趣旨に取られて内外の批判にさらされた。私も最初、朝日新聞の発言内容の書き起こしを読んだときは、そのような意味にしか解せなかった。しかし、録音を聞いた上で発言内容を検証してみると、そのような趣旨の発言ではなかったらしいことが見えてくる。そして海外メディアの論調に迎合するだけの日本のマスコミに深い失望を感じる。 当初から麻生副総理の発言の真意はわからないと言われている。私も最初、朝日新聞の書き起こし(「麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細」)を読んだときは何を言いたいのかさっぱりわからなかった。その後、海外メディアがこぞって非難したように、麻生氏は、「国民に気づかれずに憲法をこっそり変えたナチスの手口に学べ」という、ありえない暴言を口にしたと思い込むようになっていった。ところが、麻生氏の発言の