ベネッセコーポレーションの顧客情報漏えい問題で、横浜市は二十九日、ベネッセが製作した子育て冊子に付いていたアンケートや資料請求はがきで個人情報漏えいの可能性があるとして、六種類の冊子の配布を中止したと発表した。ベネッセから「警察の捜査で、漏えい等の影響がないとは断言できない状況となった」と報告を受けたという。 冊子は、生後四カ月の乳児がいる全家庭に二〇〇九年から約十二万部配った「こんにちは赤ちゃん訪問事業冊子」、一〇年から約三万部配った「選べる!お誕生記念プレゼント」、〇七年から約三十八万部印刷した「小児救急のかかり方HANDBOOK」など。 「こんにちは―」「小児救急―」の印刷費計約四百七十万円は全額ベネッセが負担。市は応募数を把握しておらず、担当者は「(今後は)収集する情報の規模や対象年代をつかみ、厳格な取り扱いを促す」としている。(橋本誠)(東京新聞)