「仕様書と違うから作り直せ」は通用しない? メーカーが語らないOEMビジネスの実情:牧ノブユキの「ワークアラウンド」(1/2 ページ) OEM・ODMビジネスでは、要求した本来の仕様とは異なる製品が外注先からメーカーへと納品されるケースは日常茶飯事だ。こうしたトラブルが発生した場合、普通に考えると、メーカーがこれらの外注先に対して、契約に基づいた毅然とした対応を取る……となるわけだが、実際にはなかなか難しい。 もちろん「仕様書と違っているのだから作り直せ」の一点張りで押し通すこともできなくはないのだが、実際にはメーカーの側が泥をかぶることが少なくない。明らかに外注元に瑕疵(かし)があるにもかかわらず、メーカーが責任を負う形で事態を終息させるやり方は、現場で実際に交渉したことがない人からすると、おかしな対応に思えるはずだ。 なぜそのような事態が発生するのか、今回はそんなOEM・ODMビジネス