これまでの米アップルの歴史に照らしてみると、アップルは現在、メタバースと呼ばれている事象について、「メタバース」という言葉を使わない公算が大きい。実際そうなれば、この言葉自体が立ち消えるかもしれない。 米アップルが目指す「メタバース」は、米フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)などが目指すVR(仮想現実)ベースではなく、AR(拡張現実)をベースにしたものとみられ、また独自のネーミングでブランディングを構築してきたその歴史に照らしてみても、同社が「メタバース」という言葉を使わない可能性は高まっている(出所/Shutterstock) 米フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)の経営幹部らは2021年に、「メタバース」という言葉を盛んに宣伝し始めた。同じ年に、この技術のコンセプトを軸として社名まで変更している。 だが、MR(複合現実)技術の先行きを見たとき、今はまだ序盤戦で、我々の将