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  • シンプソンのパラドックスのはなし - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ

    今月はモデルナワクチンの2回目接種*1やら仕事でも負荷の高い分析業務やら、はたまた執筆*2やらでネタ切れなのもあってあまりブログ記事を書けていなかったので、最近話題になった件について簡単に論じてみようかと思います。元ネタはこちらです。 これはイスラエルで公表されたCOVID-19ワクチンの重症化防止効果に関する統計について、いわゆる「シンプソンのパラドックス」が見られるのでそれを補正する必要があると指摘するブログ記事です。この件について僕が引用しながらボソッと放言したところ、思いの外大きな反響があったのでした。 イスラエルで起きている、「ワクチンが効いていないように見える」シンプソンのパラドックス。年齢で調整するとこうなるという分かりやすい解説https://t.co/gQrATCNzS7 pic.twitter.com/JI8Gq8h0Lk— TJO (@TJO_datasci) 202

      シンプソンのパラドックスのはなし - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ
    • 【プレスリリース】“衝撃”の事実! ジョギング・ウォーキングの効果は、脳への“衝撃”によるものだった!! 頭への適度な“衝撃”が脳機能を調節・維持することが明らかになった!!! | 日本の研究.com

      国立障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部分子病態研究室と、東京大学などとの共同研究グループは、軽いジョギング程度の運動中、足の着地時に頭部に伝わる適度な衝撃により、脳内の組織液が動き、神経細胞に物理的な刺激が加わり、神経細胞でタンパク質の分布が変わることが、大脳皮質における薬剤誘導性の幻覚反応の抑制につながることを発見しました。すなわち、この研究では頭部への物理的な“衝撃”が脳機能の維持・調節に関係していることを、その背景となる分子の仕組みと共に世界で初めて明らかにしました。本成果は、運動時に頭部に加わる適度な衝撃が健康維持・増進効果に重要である可能性を示すものであり、米科学誌『iScience』に掲載されました(2020 年 1 月 31 日オンライン公開)。 研究成果のポイント軽いジョギング程度の運動を 1 日 30 分間で 1 週間続けたマウスでは、前頭前皮質※

        【プレスリリース】“衝撃”の事実! ジョギング・ウォーキングの効果は、脳への“衝撃”によるものだった!! 頭への適度な“衝撃”が脳機能を調節・維持することが明らかになった!!! | 日本の研究.com
      • データサイエンティストの気づき!「勉強して仕事に役立てない人。大嫌い!!」『それ自分かも?』ってなった!!! - Qiita

        データサイエンティストの気づき!「勉強して仕事に役立てない人。大嫌い!!」『それ自分かも?』ってなった!!!統計データサイエンティスト新人プログラマ応援Qiita10th_過去CountdownCalendar2022 通りすがりのデータサイエンティスト、技術士(情報工学)・工学博士です。2021年9月11日(執筆当時の今日)まで、「俺はデータサイエンティストの経験が長い」ことを自慢していました。二十代の頃、いろんな論文公募で通らずに、データ解析したら二席をいただいたことに始まるかもしれません。 @kazuo_reveさんのあるところでの、ある書き込みに、意見を書こうと思いました。筋書きを立てていたら次々気がついたことが3つありました。気づき1「現場経験」、気づき2「隠蔽、改竄」、気づき3「10年」。 目次 目次 ・気づき1. 現場経験 ・気づき2. 隠蔽・改竄 ・気づき3. この10年、

          データサイエンティストの気づき!「勉強して仕事に役立てない人。大嫌い!!」『それ自分かも?』ってなった!!! - Qiita
        • プレイヤーの振る舞いを研究し、ゲームデザインに活かす~遠藤雅伸氏・博士号取得記念インタビュー

          2020/05/19 プレイヤーの振る舞いを研究し、ゲームデザインに活かす~遠藤雅伸氏・博士号取得記念インタビュー 人気ゲーム『ゼビウス』(1983)、『ドルアーガの塔』(1984)などの生みの親として知られるゲームクリエイター・遠藤雅伸氏(東京工芸大学)が、2020年3月に博士号(工学)を取得した。博士論文「ゲーム道に通じるユーザーの振る舞いとゲームデザインへの応用」は、近く国会図書館で公開される予定だ。 本論文には大きく3つの意味がある。第一にゲームデザインについて、工学的な見地から行われた研究成果がまとめられていること。第二に自身のゲームデザイナーとしての知見が、存分に活かされた内容になっていること。そして第三に日本のゲーム文化のユニークさに光を当てていることだ。 今やゲーム業界出身の実務家教員は珍しくないが、遠藤氏のように博士号を取得した例は少ない。特にゲームデザイン分野については

            プレイヤーの振る舞いを研究し、ゲームデザインに活かす~遠藤雅伸氏・博士号取得記念インタビュー
          • 『ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光』 - HONZ

            本書は、海外における日本アニメ研究の第一人者による「宮崎駿論」決定版とも言うべき一冊である(原書はMiyazakiworld: A Life in Art, Yale University Press, 2018)。通読してまず実感するのは、著者スーザン・ネイピアの「ミヤザキワールド」に対する並々ならぬ愛情の深さだ。自身も優れたストーリーテラーであるネイピアの語り口は優しく滑らかで、宮崎の人生や時代背景が創作過程にどのような影響を与えたのかを、難解な専門用語に頼ることなく紐解いていく。ネイピアは、宮崎の作品世界を読み解くために、監督に関する膨大な日本語の(そして日に日にボリュームを増す英語の)文献や資料を渉猟しただけでなく、作品にインスピレーションを与えた自然や場所にも自ら足を運んで観察している。 現在、タフツ大学で修辞学教授を務めるネイピアは、これまで日本文学とファンタジーやアニメに関す

              『ミヤザキワールド 宮崎駿の闇と光』 - HONZ
            • 生成AIの本を執筆する者は一切の希望を捨てよ~2023年の生成AIと『生成AIで世界はこう変わる』執筆振り返り~|今井翔太@えるエル(ImAI_Eruel)

              はじめに 東京大学 松尾研究室でAIの研究をしている今井翔太と申します.最近,『生成AIで世界はこう変わる』という本を出版させていただきました. https://www.amazon.co.jp/dp/B0CM2YJ34N?ref_=cm_sw_r_cp_ud_dp_TRV649GZXZBTAPW2M0XB_1 本記事は,2024年1月7日に発売された生成AIに関する私の著書『生成AIで世界はこう変わる』の執筆(+発売後の動き)の振り返りと,その補強となる2023年(正確にはChatGPT登場の2022年後半〜です)の生成AIの展開に関するものです.実はnoteにおける初の記事になります. AIの一般書の執筆というのは割とレア経験だと思われますので,読者層がイマイチわからない記事な気もしますが,本の性質上,生成AIという分野一般の2023年の展開と連動する部分があり,いくらかは参考になる部

                生成AIの本を執筆する者は一切の希望を捨てよ~2023年の生成AIと『生成AIで世界はこう変わる』執筆振り返り~|今井翔太@えるエル(ImAI_Eruel)
              • 心理学ワールド 96号 特集 社会における心理学の誤用とどう向き合うか 四本 裕子(東京大学) | 日本心理学会

                研究を社会に伝える「心理学」の文字を書店,ニュースサイトや動画サイト,SNSなどでもよく見かけます。世の中にはいろいろな心理学があり,多くの人が関心を持っています。心理学を科学として行っていくためには,その研究知見を積極的に公開し,心理学者だけのものにするのではなく,広く社会に発信し,情報を共有することが必要です。しかし一方で,社会において心理学の研究知見が歪んだ形で理解されたり利用されたり,心理学者自身が誤解を招くような発信を行っていたりすることもあります。 本特集では,社会への心理学の伝え方について,マスメディアやSNSにおける問題,一般人を交えたワークショップやアート活動,そしていわゆる研究論文の発表についても最新の状況を紹介します。また,近年話題となっている科学者と社会との関係や現在の状況について,日本版AAAS(American Association for the Advan

                  心理学ワールド 96号 特集 社会における心理学の誤用とどう向き合うか 四本 裕子(東京大学) | 日本心理学会
                • 昔アカハラを受けて指導者を変えた人間からのアドバイス

                  指導者を変えようこれからセミナーや研究会の発表を本気で聞いて良い人を探すといい 休憩時間や懇親会を利用して発表者に近づいて「あなたの発表面白かったです」といっていろいろ質問しよう 良い人が見つかったら「あなたの研究に興奮しました!わたしにも研究させてください!」とアプローチしよう たぶん、書類上の籍は今の大学に残したままそちらの研究室に受け入れてくれると思う アカハラと無関係にそうやって研究室を移る人は大勢いる 一流の研究室ほど教授たちの移動は早いし、一年のうちの殆どを外国で過ごすから書類上の指導教官と実質的な指導者はみんなバラバラ 学生の方も教授について ●大→ワシントン大→R研 みたいな移動の仕方をする人もいれば 日本に残っていろんな人と共同研究している学生もいて経歴もルーツもみんなめちゃくちゃだよ あなたも好きな指導者を選ぶと良い。選ぶのはあなたの方だよ 共同利用機関や研究開発法人み

                    昔アカハラを受けて指導者を変えた人間からのアドバイス
                  • 勉強をがんばれば、いい会社に入れると思っていた スティーブ・ジョブズの言葉で気づいた、自分の生きがい

                    技育祭は「技術者を育てる」ことを目的としたエンジニアを目指す学生のための日本最大のオンラインカンファレンスです。ここで登壇したのは、株式会社レアゾン・ホールディングス 執行役員の赤川未來氏。新卒で入社したApple社、現職menu社での経験について話しました。全2回。前半は、学生時代に気づいた、自分の人生におけるやりがいについて。 本日のアジェンダ 赤川未來氏:株式会社レアゾン・ホールディングス執行役員の赤川未來です。よろしくお願いします。本日はAppleに入社した経緯やmenuに転職した経緯などいろいろと話そうと思っています。 僕のセッションは、一方的に話すと不安というか、つまらなくなってしまうので、みなさんの考えも聞きたいと思っています。途中質問や写真を用意しているので、Zoomのチャットから気兼ねなくコメントをください。答えに正解はないので、率直に思ったことを言ってもらいたいと思って

                      勉強をがんばれば、いい会社に入れると思っていた スティーブ・ジョブズの言葉で気づいた、自分の生きがい
                    • シンガポール国立大はなぜアジアトップクラスの大学になれたか 改革の主導者に聞いた:朝日新聞GLOBE+

                      長年にわたりシンガポール国立大学(NUS)の副学長、学長を務めたタン・チョーチュアン教授=NUSのキャンパス内で ■「人こそ資源」の国で、アジアトップクラスの大学に あれは2007年だった。日本の1人当たりGDP(国内総生産)がシンガポールに抜かれ、アジア2位になったのは。2018年で調べてみたら、シンガポールは日本の1・6倍まで伸びている。国の面積は東京都23区ほどで、人口も日本の5%以下。都市国家であり、両国の単純な比較はできない。 ただ、一つ共通点がある。天然資源に恵まれないことだ。 シンガポールは、人こそが資源だとみて、教育に力を入れてきた。政府歳出の2割近くは教育予算である。首相になるには教育大臣を務めるのが必須ともいわれる。 シンガポールの有力大学の評価も高い。イギリスの高等教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」の最新の世界ランキングで、シンガポール国立大

                        シンガポール国立大はなぜアジアトップクラスの大学になれたか 改革の主導者に聞いた:朝日新聞GLOBE+
                      • 見かけのユーザビリティの研究について

                        見かけのユーザビリティの研究が語っていることを教訓的にまとめると、「デザイナーは、まず実質的なユーザビリティの向上を目指すべきであり、その後、可能なかぎり見かけのユーザビリティを高めるべく、審美性の向上を目指すべきだ」ということになる。 黒須教授 2022年11月8日 研究を始めた経緯 実は、筆者は、日立製作所の中央研究所からデザイン研究所に移籍した当時、世間のプロダクトデザイナーたちが美しさや格好良さなどの見た目の魅力を増そうとして努力していることに、一種の憤慨を覚えていた。いや、美しさや格好良さは悪いことではない。しかし、中央研究所でヒューマンインタフェースの研究をしてきた自分としては、審美性もさることながら、もっと使いやすさやユーザビリティにも力を入れるべきではないかと思っていたのだ。 それでも、デザイン研究所に在籍してしばらくするうちに、「認・操・快」というキーワードをプリントした

                          見かけのユーザビリティの研究について
                        • ユーザーインタフェースデザインのための10ユーザビリティヒューリスティックス

                          ヤコブ・ニールセンのインタラクションデザインのための一般的な原則。これらの原則は幅広い経験則であり、具体的なユーザビリティガイドラインではないため、「ヒューリスティックス」という。 10 Usability Heuristics for User Interface Design by Jakob Nielsen on November 15, 2020 日本語版2021年4月12日公開 この記事の最後で、ヤコブの10ユーザビリティヒューリスティックスの無料ポスター(英語)をダウンロードできる。 1.  システム状態の視認性 デザインは、妥当な時間内に適切なフィードバックを通じて、今、何が起こっているのかを絶えずユーザーに知らせる必要がある。 ユーザーが現在のシステムの状態を把握できれば、彼らは自分がそれまでに行ったインタラクションの結果を知り、次のステップを決定することができる。予測可能

                            ユーザーインタフェースデザインのための10ユーザビリティヒューリスティックス
                          • 真鍋モデルから考える - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

                            Summilux 1.4/50 ASPH, Leica M10P @Chinkokuji Temple, Munakata 先週末、博多の東、宗像市にて第8回 宗像国際環境会議に参加した。 会場の宗像大社は古事記、日本書紀にも記される日本でも屈指の歴史を誇る特別な神社。全島が神域であり神官以外立ち入りできない沖津宮、大島の中津宮、九州本土の辺津宮という直線上にならぶ三宮が一つの巨大な神の領域である。 なお宗像大社は近代日本の存続をかけた日露戦争の際に、連合艦隊司令長官 東郷平八郎提督が必勝祈願をした場所であり、大同元年(806年)10月、唐より戻った空海(のちの弘法大師)がまず身を寄せた場所でもある。日露海戦の主戦場は対馬海峡、神宿る島、沖ノ島近くの海域だったことを思い起こされる人も多いだろう。 そこでは様々な分野で環境に携わる活動をされている実に幅広い方々が参加されていた。多層的かつ立体

                              真鍋モデルから考える - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
                            • 岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ!』の第1章(1)を全文公開|光文社新書

                              こんにちは。光文社新書編集部です。 このたび、岩田健太郎先生のご厚意のもと、光文社新書『「感染症パニック」を防げ!――リスク・コミュニケーション入門』の本文を公開させていただくことになりました。 先日公開しました「はじめに」につづき、本文の第1章ー第1節「リスク・コミュニケーションとは何か?」を以下に公開いたします。 ぜひお読みいただき、理解の一助にしていただければ幸いです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第1章  リスク・コミュニケーション入門(1)リスク・コミュニケーションとは何か? なぜ、効果的なリスコミが大切なのか 「はじめに」でも申し上げたように、リスクに対峙するときは、リスクそのもの「だけ」を扱っているのでは不十分です。リスクの周辺にあるものに配慮し、効果的なコミュニケーションをとることが大事になります。 世の中にはたくさんのリスクがあり

                                岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ!』の第1章(1)を全文公開|光文社新書
                              • ノエル・ジョンソン&マーク・コヤマ「近代国家と経済成長にはどんな関係があるのか:国家行使能力(State Capacity)に関する経済史研究のサーヴェイ」(2017年4月1日)

                                近年の政治経済学と開発経済学における研究は揃って、経済成長を実現させた国とさせられなかった国を分かつ要因を説明する上で、「国家行使能力」(state capacity)の重要性を強調している。 アブストラクト 「国家行使能力」(State capacity)は、開発経済学や政治経済学で最も議論される概念の1つとなってきている。このサーヴェイでは、近代国家が行使能力を獲得するプロセスについて、経済史研究が重要な洞察を提供していると論じる。ヨーロッパとアジアの様々な国における国家建設のプロセスを検討することで、国家行使能力と経済成長の関係を「解きほぐす」(decompress)ことができる。本稿での分析は、国家建設プロセスが多様な性質を持っていることを強調する。また本稿では、国家行使能力と経済成長を関係づけるメカニズムの解明にとって手助けとなる近年の研究に焦点を当てる。 [1] … Conti

                                  ノエル・ジョンソン&マーク・コヤマ「近代国家と経済成長にはどんな関係があるのか:国家行使能力(State Capacity)に関する経済史研究のサーヴェイ」(2017年4月1日)
                                • 【書評】ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45 鈴木祐  SBクリエイティブ - 京都のリーマンメモリーズ

                                  #新生活が捗る逸品  ということで、新生活の仕事が集中力で捗るというすんごい本をご紹介します。(笑) 【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【4.関連書籍の紹介】 【1.本書の紹介】 この本の著者は、サイエンスライターとして本を書くかたわら、企業のコンサルティングやリサーチ、ブロマガ執筆などを行うため、1日に平均で15本の論文と3冊の本を読むと同時に、2万~5万字の原稿を毎日のように生産し続けなければならないという激忙しな毎日を送っています。 そんな、過激な生活を送るためには集中力が必要です。 著者は、集中力上げる方法をたくさん調査し、紹介しています。 集中力は、元々身に付いたもので、伸ばしようがないと思っていませんか? 実は、生まれつき集中力がずば抜けている人は存在しておらず、研究でも約50%の部分までが遺伝で決まっているそうです。 そうです、あと50%は「ある

                                    【書評】ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45 鈴木祐  SBクリエイティブ - 京都のリーマンメモリーズ
                                  • 【ネタバレなし予習】『オッペンハイマー』を取り巻く9人の物理学者:交錯する理想が描いた未来 | Fan's Voice | ファンズボイス

                                    【ネタバレなし予習】『オッペンハイマー』を取り巻く9人の物理学者:交錯する理想が描いた未来 Joshua Connolly 多事多難な激動の時代に生を受けたロバート・オッペンハイマーという男について語ること、描くという行為一般は、それが如何なる媒体であったとしても結局は「何について語らないか」という制作上の選択の連続に集約される行為に他ならない。それが映画であれば、尚更のことであろう。クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』は上映時間にして180分と、映画作品としては相当に贅沢な構成を許されている作品として映ることだろうが、オッペンハイマーの半生を語る上では十分と判断するには程遠いくらい、彼の生涯は多体系の相互作用の極致と言えるほどに複雑で多岐に渡る出来事で満ちていた。 『オッペンハイマー』が我々観客に語りかける3時間の物語は、僅か一瞬のことでしかないが、逆に言えばそれは、オッペン

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                                    • 「感情日記」を書いてみたら、常に頭の片隅にあった心配事がどんどん浄化されていった話 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

                                      「不安や悩みごとが常に頭から離れない」 「ストレスがたまっていて、どう対処すればよいかわからない」 「リラックスできない」 このような悩みを抱えている方は、少なくないのではないでしょうか。 心配ごとや不安にとらわれて、自分が過ごしている今この瞬間を楽しむことが難しくなっていませんか? 心理学では、そのような状態をマインドレス、つまり「心を失った状態」と表現します。そのような状態で毎日を過ごしていれば、ストレスがたまり続け、大切なことに集中力を注げなくなってしまうのだとか。 マインドレスの状態を抜け出す方法のひとつが、「感情日記」です。毎日、ほんの数分間日記を書くだけで、ストレスが減り、心が安定するなどの効果を感じられますよ。以下で詳しくご紹介しましょう。 感情日記の書き方 習慣化コンサルタントで『こころが片づく「書く」習慣』の著者である古川武士氏いわく、思っていることを書き出すだけで、頭の

                                        「感情日記」を書いてみたら、常に頭の片隅にあった心配事がどんどん浄化されていった話 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
                                      • 【解説】教育に「魔法の杖」はない 科学的根拠に基づいて“9月入学”を考える|FNNプライムオンライン

                                        長期にわたる休校がもたらす負の影響 5月18日(月)に自民党本部で第3回の「秋季入学制度検討ワーキングチーム役員会」のが行われた。これは、学校の入学や始業を9月にする「9月入学」を検討するために立ち上がったワーキングチームであるが、座長の柴山昌彦前文科大臣のみならず、複数の元文科大臣経験者が参加しており、自民党が「本気」で 9月入学案を検討していることが窺われるものとなっている。同日、筆者は、早稲田大学の田中愛治総長とともに、有識者として意見を述べる機会を得た。 秋季入学制度検討ワーキングで意見を述べる中室教授 この記事の画像(10枚) ここでは18日に報告した内容をもとに、科学的根拠に基づいて、9月入学の是非について論じたい。まず、長期にわたる休校がもたらす負の影響が大きい可能性がある点について言及しておきたい。過去に生じた臨時休校がもたらす影響について分析した論文は複数、発表されている

                                          【解説】教育に「魔法の杖」はない 科学的根拠に基づいて“9月入学”を考える|FNNプライムオンライン
                                        • 二次元美少女の性的表現を「女性(や子ども)の性的モノ化」と非難することの何が問題なのか - 境界線の虹鱒

                                          したがってここでの課題は、あらゆる新しい可能性を可能性として愛でることではなく、すでに文化の領域のなかに存在しているけれども、文化的に理解不能とか、存在不能とされていた可能性を、記述しなおしていくことである。(ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』*1) はじめに 二次元の女性キャラクターを性的に描いた創作物(「萌え絵」と呼ばれることもある)は、しばしば女性(や子ども)を性的モノ化するものとして非難される*2。しかしこのような非難は、「二次元(キャラクター)」と「三次元(人間)」との存在論的差異をあらかじめ無意味なものと決めつけており、人間に対するセクシュアリティ(=対人性愛)とは異なる「二次元に対する非対人性愛」の存在を抹消してしまっている*3。さらにそこには、フェミニズムやクィアスタディーズの観点からもいくつかの問題がある。本稿ではこのことを素描していく*4。 目次 はじめに 目

                                            二次元美少女の性的表現を「女性(や子ども)の性的モノ化」と非難することの何が問題なのか - 境界線の虹鱒
                                          • 「日本学術会議」の設置意図から、現在何が賭け金になっているのかを考える|天使もトラバるを恐れるところ

                                            1. 「日本学術会議」の設置意図 なぜ法律を守らなければいけないのか、ということを理解するために、その立法の意図に立ち返って考えることは重要である。人を殺してはいけないことや、人からものを奪ってはいけないことは、さほど考えずとも自明であるように思われる。しかし、例えば人が書いた絵を真似することが、どう言った場面で「違法」になるかは、色々なやり方があるように思われる。だとすれば、どんな社会を作り、どのような方法で、何を守らせようとするかも、実際のところ必ずしも自明とは限らない。ここで、何を目的にして、どう「日本学術会議」を規定する日本学術会議法が定められているかを考えてみたいと思う。 同法は、学術会議の役割を「わが国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする」(第一条)と規定している。「科学者の国会」と言われる所以

                                              「日本学術会議」の設置意図から、現在何が賭け金になっているのかを考える|天使もトラバるを恐れるところ
                                            • 最強CPU将棋ソフト『水匠』VS最強GPU将棋ソフト『dlshogi』長時間マッチ観戦記 第二譜『dlshogi』山岡忠夫の信念

                                              取材・文/白鳥士郎 「バグが原因で勝ったと思われるのは、嫌だな」 第1局に勝利した瞬間、山岡忠夫の心に真っ先に浮かんだのは、そんな思いだった。 『やねうら王』に存在したバグ。 山岡はその存在に全く気付いてはいなかった。そもそも山岡は将棋ソフトを開発する際に、盤面や読み筋はおろか、評価値すら見ることがない。だからバグを知らないのも当然といえた。 では、山岡は何を見て開発しているのか? 「基本的に、見るのは勝率と正解率です」 正解率とは、長時間の対局で『dlshogi』が指した手と同じ手を、ニューラルネットで予測して時間を使わず指すことができるかどうか、その割合を示す。 この精度が高ければ高いほど、dlshogiが強くなっているということを意味する。 だから山岡はdlshogiがどんな将棋を指すのかをほぼ知らない。将棋を指さず、将棋番組も見ないため、そもそも将棋の対局を見る機会もあまりない。

                                                最強CPU将棋ソフト『水匠』VS最強GPU将棋ソフト『dlshogi』長時間マッチ観戦記 第二譜『dlshogi』山岡忠夫の信念
                                              • 本が広げる本の世界──批評から始める秋の読書マップ - 東大新聞オンライン

                                                「この世界において、すべては、一巻の書物に帰着するために存在する」。19世紀フランスの詩人ステファヌ・マラルメの言葉だ。この一文でさえその真意を理解しようとすれば万巻のマラルメに関する研究書や論文が必要だろう。だが紙幅と何よりも能力の問題から、ひとまず学生が教科書の偉人の肖像に落書きをするような気ままさで、この言葉を次のように読み変えながら本の世界の広がりについて考えてみたい。「一冊の書物すら、達するためには世界の全てが必要だ」と。 (構成・渡辺明日翔) 本から本へと「渡り読む」ことの意味 外国語の書籍を考えるのが最も分かりやすい。今、目の前に戯曲『リチャード三世』の原書があるとしよう。この15世紀イングランド宮廷の、権謀術数が張り巡らされた政争を題材に採り1世紀後のシェイクスピアが執筆した作品を、21世紀に生きる日本人がそのまま理解できるだろうか? いや、まずは辞書が必要だろう。それも、

                                                  本が広げる本の世界──批評から始める秋の読書マップ - 東大新聞オンライン
                                                • 環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3|DJ プラパンチャ

                                                  顕彰や擁護は、歴史のプロセスのもっている革命的な契機を隠蔽しようと努める。顕彰や擁護が関心をもつのは、歴史の連続性を作り出すことである。そこで価値を認められるのは、作品の要素の中ですでに後代への影響史の中に組みこまれてしまった要素だけである。顕彰や擁護からぬけ落ちるのは、そこで伝統が途切れ、伝統を乗り越えようとする者に手掛かりを与えてくれるぎざぎざの切断面がひらける場所である。 ヴァルター・ベンヤミン/今村仁司ほか訳『パサージュ論3』[N9a,5]岩波文庫、2021年、p243 「合理的」で、「初期仏教」に忠実な上座部仏教? 前回に引き続き、「“ほんとうの”仏教」という観念に含まれている問題点について見ていきたいと思います。巷で時折見かける仏教観に、次のようなものがあります。 〇釈迦が説いた元々の教えは、「非合理的」な呪術や儀礼などを説かない「合理的」で「論理的」で「科学的」なものだった。

                                                    環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3|DJ プラパンチャ
                                                  • 【2022年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                    今月は歴史専門書の数が多いです 2022年1月~3月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回は50冊あります。 高校で「歴史総合」が始まるにあたって、歴史をどう見るかといった視点の本が今回は多い印象でした。 ※追記 昨今のウクライナ情勢も踏まえて、やや趣旨が異なりますが、ウクライナの歴史やロシア・ウクライナ関係史の書籍も記事末にまとめておきます。 新書 今期はあまり世界史関連の新書はあまり多くありませんでした。個人的な注目はこの二冊です。 リヒトホーフェン―撃墜王とその一族 中国思想史 1. 『リヒトホーフェン―撃墜王とその一族』 中公新書 森貴史 著 2022/1/19 税込968円 リンク 「赤い男爵」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンは、真紅の機

                                                      【2022年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                    • キャンセル・カルチャー - Wikipedia

                                                      キャンセル・カルチャー(英語: cancel culture)は、2010年代後半から使われるようになった用語で、容認されない言動を行ったとみなされた個人が排斥・追放されたり解雇されたりする文化的現象を表す[1][2][3][4]。この排斥は対象者の社会的・職業的な領域に及ぶこともあり、有名人に関するものが最も注目されやすい[5]。排斥された者は「キャンセルされた」と言う[6][7]。 キャンセル・カルチャーは主にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に見られる。抗議行為自体は「canceling[注釈 1]」(キャンセリング)と呼ばれ、抗議の対象になることは「canceled」(キャンセルド)と呼ばれる[9]。また、欧米では現代の著名人だけでなく、過去の戦争や人種差別思想を理由に数十年、数百年前の軍人や政治家もキャンセルの対象となっており、彼らの銅像や記念碑に対する抗議運動な

                                                      • 書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                        社会科学の哲学入門 作者:吉田敬勁草書房Amazon 本書は科学哲学の中で特に社会科学の哲学についての入門書だ.私は社会科学についても哲学についてもあまり詳しくはない.そして最近読んだ進化政治学の本においては著者が実在論にずいぶんコミットしているものの私が理解している科学哲学の実在論とはややニュアンスが異なるような印象もあってややもやもやしていたので,この際勉強しておこうと手に取った一冊になる.著者は科学哲学者で社会科学の哲学を専門とする吉田敬になる. 序章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか まず本書の目的について,社会科学の哲学という分野がどのようなものであり,どのような議論が行われているかを紹介するものだとしている. そこから序章における概念整理がある. 科学哲学の問題領域には論理学(推論の方法は正しいかなど),認識論(知識とは何かなど),形而上学(扱う対象は実在するのかなど),

                                                          書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                        • 【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                          2019年前半に発売された面白そうな世界史関連の本 半年ぶりの新刊紹介です。 半年もたつと山のように世界史関連の新刊が発売されるんですが、全部紹介すると大変なので、ぼくが「あ、これは面白そう」「これは読みたい」と思ったもののみ紹介します。それでも35冊ありますが、どうぞお付き合いください。 紹介順はおすすめ順とかではなく「正統派→マニアック→変わり種」という順です。 1. 図説 十字軍(ふくろうの本/世界の歴史) 櫻井康人著 河出書房新社(2019年2月14日発売) 図説 十字軍 (ふくろうの本/世界の歴史) 作者: 櫻井康人 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/02/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 現在のキリスト教世界とイスラームとの対立にも通じる十字軍は、今、その本質が見直されている。真の目的は何だったのか?約700年間に渡る十字軍史を、多様な角

                                                            【2019年7月版】世界史関連の面白そうな新刊35冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                          • 汎用人工知能が実現しない理由

                                                            Natureより。 Ragnar Fjelland 概要 人間のような人工知能(AI)を生み出そうとする現代のプロジェクトは、第二次世界大戦後、電子計算機が単なる数値計算機ではなく、シンボルを処理することもできることが分かったことから始まりました。機械知能が人間の知能と同一であることを前提とせずに、この目標を追求することが可能になりました。これは弱いAIとして知られています。しかし、多くのAI研究者は、強いAIと呼ばれる、人間の知能と原理上は同じ人工知能を開発することを目指してきました。弱いAIは強いAIに比べて野心的なものが少ないため、論争を引き起こすことはありません。しかし、弱いAIにも関連する重要な論争があります。この論文では、汎用人工知能(AGI)と特化型人工知能(ANI)の違いに焦点を当てています。AGIは弱いAIとして分類されるかも知れませんが、人間の知能の主な特徴の一つが汎用

                                                            • エンジニアリングマネージャのしごとを読んだ, Ruby 開発者会議 11 月 - HsbtDiary(2022-11-17)

                                                              ■ エンジニアリングマネージャのしごとを読んだ https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119946/ 目次を眺めて発売日直後に買ったものの、無限に読む本が積んであるので後回しとしていたけど、ITエンジニア本大賞2023 が告知されているのをみて、読んでもいない本を推薦するのはいかんなと思いうりゃっと読んでしまった。感想としては大変素晴らしい本なので、シニア以上のエンジニアにはぜひ読んでもらいたい、という内容だった。 エンジニアリングマネージャの本はちょうど英語で出版されたものの翻訳のムーブが日本に来ているような気がしていて、あらゆるレイヤの本がオライリーを中心に出版されているけど、エンジニアリングマネージャのしごと、の本は抽象的かつ個人の経験談になりがちなマネジメントの話題について、多数の文献や論文を引用しながら、事象とそれに対する対策、何をすればい

                                                              • 【和訳】J.K.ローリングの声明文(6月10日付)※追記あり - 54023通りの空論

                                                                JKローリングの声明文、適当な日本語訳がなかったのでざっくり訳しました。 日本語圏でも「JKRはTERF」「JKRはTERFじゃない」と色々言われていますが、英語の読めないJKローリングファンにものすごくアンフェアな状況では?と思ったので…。 あまり推敲していないので、訳抜け・誤字脱字等ありましたら恐縮です。もう疲れたよパトラッシュ…… ※ですます調でうっかり訳しちゃったので、死ぬほど長いです。14000字くらい。原文は3600 wordくらいなので、そこまで長くないです。 ※6/15 13:41 menstrator、people with vulvaについて追記しました。 ※11/11 23:52 しばらく「下書き」に下げてたのですが、やはり日本語の訳がないと日本の読者が不便かなと思い、再度公開します。何度読み返しても「さすがプロの小説家だなあ」と感慨深くなるお上手な物言いで「トランス

                                                                  【和訳】J.K.ローリングの声明文(6月10日付)※追記あり - 54023通りの空論
                                                                • 謎多き「男女平等パラドクス」 〜女性の理工学分野進出と男女同権の複雑な関係

                                                                  男女同権が進む国のパラドクス 理系分野への女性の進出を奨励しているのに、実際に進む女性の割合がいまだに少ない。日本でも欧米でもこんな話をよく聞きます。しかし、男女同権が進んでいる国の方が、男女同権があまり進んでいない国よりも、理工学分野へ進む女性の数がさらにずっと少ない、ということはもうご存知でしょうか。 「男女平等パラドクス」と言われるこのような状況は、どうして生じてくるのでしょうか。今回と次回の記事では、この現象について、今年発表になった論文と、オーストリア国営放送の関連レポートを手がかりにしながら、考えてみたいと思います。パラドクス現象の直接的な原因や背景についてみていくだけでなく、ドイツ語圏の具体的な事例もみながら検証し、現代の就労環境において、女性の理工学分野への進出のために何が重要なのかについて探ってみたいと思います。まず今回は、今年2月に発表され話題となったイギリス人心理学者

                                                                    謎多き「男女平等パラドクス」 〜女性の理工学分野進出と男女同権の複雑な関係
                                                                  • 心理学:ハンス・アイゼンク(Hans Eysenck)(英)、生命科学:ロナルト・グロッサルト=マティチェク(Ronald Grossarth-Maticek)(ドイツ) | 白楽の研究者倫理

                                                                    2020年8月28日掲載 ワンポイント:【長文注意】。ドイツで育ち、18歳で渡英したアイゼンクは、1955-1983年(39-67歳)、英国のキングス・カレッジ・ロンドン(King’s College London)・教授として君臨し、1997年9月4日、81歳で亡くなった。フロイト(Sigmund Freud)、ジャン・ピアジェ(Jean Piaget)に次ぐ20世紀の偉大な心理学者で、63冊以上の著書・編書(うちの21冊が邦訳)、847報以上の論文を発表した。アイゼンクは1980年頃からドイツの医師・心理学者であるロナルト・グロッサルト=マティチェク(Ronald Grossarth-Maticek)と共同研究を始めた。2019年2月(没後21年)、英国のアンソニー・ペロシ医師(Anthony Pelosi)がアイゼンクのネカトを指摘した。2019年5月(没後21年)、キングス・カレッ

                                                                      心理学:ハンス・アイゼンク(Hans Eysenck)(英)、生命科学:ロナルト・グロッサルト=マティチェク(Ronald Grossarth-Maticek)(ドイツ) | 白楽の研究者倫理
                                                                    • 訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

                                                                      翻訳の秋が今年もきました。また去年みたく面白い記事をいくつか見つけて勝手に紹介したいところです! {また翌年も、これに関連する論考を勝手に紹介しました。(訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考) 訳文2万1000字+感想1万6千字くらい。 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※ 訳した人・なぜ訳した? 内容ざっと説明 ('23追記)ネタバレをある程度避けて論文のエッセンスを味わえる、オフィシャルな記事がオフィシャルな人々から出たよ 論文訳文 アレックス・ビーチャム著『Outer Wilds: a game of curiosity-driven space exploration :: Unive

                                                                        訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
                                                                      • ブランド愛着に影響を及ぼすナラティブの手法についての研究|shokoryuzaki

                                                                        NIKE創業者の自伝「SHOE DOG」を読んでから、なぜかNIKEとオニツカタイガーしか履かなくなったりした経験や、スーパーホテルの仕事をさせていただいた際に同社が水俣で創業したことから地球環境保全に取り組んでいるエピソードを知ってめちゃ好きになった経験などにインスピレーションを受け、ある程度広く知られているブランドの場合、創業にまつわるナラティブコミュニケーションが消費者のブランド愛着を高めるのではないか?という仮説を検証した研究を卒業論文にまとめました。5万字近くありますが、ご興味があればぜひご覧ください。要約 「自己とブランドのつながり(Self-brand Connection:SBC)」は、消費者にブランドへの愛着(Brand attachment)をもたらし、ブランド購買やブランド支援行動に導く重要な指標である。本研究では、一般に広く知られているブランドにおいて、ブランドの創

                                                                          ブランド愛着に影響を及ぼすナラティブの手法についての研究|shokoryuzaki
                                                                        • 書評 「人が自分を騙す理由」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                          人が自分をだます理由:自己欺瞞の進化心理学 作者:ロビン・ハンソン,ケヴィン・シムラー原書房Amazon 本書は「ヒトは行動の動機について意識的に気づいていないことがある」ことをテーマにした本になる.著者はこのテーマについて深く興味を抱いた2人で,1人はコンピュータ科学と科学哲学を学んだ後にベンチャー企業でエンジニアをしていたケヴィン・シムラー,もう1人は社会科学者かつ経済学者(修士は物理学と科学哲学)であるロビン・ハンソンであり,いかにも知的好奇心と才能にあふれた2人組だ.邦題の副題は「自己欺瞞の進化心理学」となっているが,著者たちが本職の進化心理学者であるわけではない.しかし関連文献をしっかり読み込んだ上で書かれていて内容は深い. 原題は「The Elephant in the Brain: Hidden Motives in Everyday Life」.「部屋の中のゾウ」というのは

                                                                            書評 「人が自分を騙す理由」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                          • 「趣味はサメ飼育です」室内で小型のサメを飼う人に、愛と情熱を注ぐ理由を聞いた

                                                                            趣味はサメ飼育です 週末は水換えと水槽掃除で溶けます 飼育の仕方広めて回ってます とかまで言うと会社の人が「なんでうちに...?」みたいな顔するから困る ええやんどこで働いても 働く理由になってるから安心してほしい笑 https://t.co/HfoidmhmWx — くもさんこう 🦈 (@san_koh_kumo) 2024年4月9日 くもさんこう(@san_koh_kumo)さんが投稿したのは、サメのエサやりの様子をとらえた数秒ほどの動画だ。 動画の中央には、照明を落とした薄暗い室内で1ヶ所だけライトに照らされた横長の大きな水槽がある。水槽には多数の小型なサメが暮らしており、くもさんこうさんがピンセットでエサをつまんでは、底にいるサメたちの口元に運ぶ様子が映っている。 現在は社会人だというくもさんこうさんだが、投稿では「週末は水換えと水槽掃除で溶けます」と書いており、日常生活の多くの

                                                                              「趣味はサメ飼育です」室内で小型のサメを飼う人に、愛と情熱を注ぐ理由を聞いた
                                                                            • 【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                              2019年8月〜12月の世界史関連の新刊の紹介 前回が8月だったので約半年間、間が空いてしまいました。 半年分の世界史関連の新刊をガッツリ紹介いたします。年度末ですし、年末年始に読む面白そうな本をどうぞ見つけてください。 1. 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」 大木殻 岩波書店 2019/7/20 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者: 大木毅 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。 これはどの本屋に行っても目立つところに置いて

                                                                                【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                              • AIが間違えやすい「指の数」を修正する技術、Stability AIの動画生成AI「Stable Video Diffusion」など重要論文5本を解説(生成AIウィークリー) | テクノエッジ TechnoEdge

                                                                                2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にして紹介しているWebメディアのSeamless(シームレス)を運営し、執筆しています。 1週間分の生成AI関連論文の中から重要なものをピックアップし、解説をする連載です。第22回目は、AIが不得意とする指の数を修正する技術やStability AIの動画生成モデルなど、生成AI最新論文の概要5つをお届けします。 生成AI論文ピックアップ人間が話すような音声合成でテキストを読み上げるTTSモデル「StyleTTS 2」 コロンビア大の研究者ら開発 Stability AI、画像から動画を生成するモデル「Stable Video Diffusion」発表 画像と動画を同時に扱う大規模視覚言語モデル「Video-LLaVA」 北京大などが開発 テキストから3Dモデルを生成する新型モデル「LucidDreamer」 他に影響を与えず表情や年齢

                                                                                  AIが間違えやすい「指の数」を修正する技術、Stability AIの動画生成AI「Stable Video Diffusion」など重要論文5本を解説(生成AIウィークリー) | テクノエッジ TechnoEdge
                                                                                • Daily Life:佐藤直樹『科学哲学へのいざない』

                                                                                  June 07, 2021 佐藤直樹『科学哲学へのいざない』 佐藤直樹さんの『科学哲学へのいざない』について少し書きたい。 佐藤さん(以下「著者」とする)は実験生物学者でありながらも、哲学系の学会のワークショップに登壇されたり、マラテール『生命起源論の科学哲学』の翻訳を手掛けられるなど、科学哲学的な問題意識を強く持ち、科学哲学と関わりを作ってこられた研究者である。その著者による科学哲学へのいざないということで、科学哲学の側からも注目すべき書籍であると思う。 本書は少し変わった成り立ちの本である。著者はサミール・オカーシャの『科学哲学』を教材としつつ、独自の資料で補足しながら授業を行っていたとのことである。そうした授業の内容に、さらに加筆して書籍としてまとめたのが本書である。そのため、全体としてオカーシャの教科書に対するコメンタリのようにも読める本となっている。 本全体のトーンはオカーシャの