「中型」の肉食恐竜が極めて少なかった理由を説明する図解(2021年2月25日作成)。(c)JOHN SAEKI / AFP 【3月9日 AFP】ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)のような大型肉食恐竜は、家ネコほどの大きさで生まれてから巨大な成体に成長する過程において、より小さなライバル種の恐竜を生存競争で排除することにより生態系を大きく変化させていた──。米科学者チームがこのほど、この説を裏付ける研究論文を発表した。 約1億5000万年にわたり地球に君臨していた恐竜は、現代の陸生動物に見られる傾向とは逆に、小型種よりも大型種の方がはるかに多く存在した。2月25日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文は、この長年の謎を解くカギとなる可能性がある。 科学者らの一部は、いかなる巨大な恐竜でも卵からふ化したばかりの幼体は非常に小さく、その