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輪島裕介の検索結果1 - 40 件 / 97件

  • マツケンサンバⅡ、正確には「マツケンマンボ」か「マツケンルンバ」?音楽学者が解説(まいしろ) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    12月31日に放送される「第72回 NHK紅白歌合戦」の企画枠で「マツケンサンバⅡ」が歌唱された。 松平健が歌う楽曲のシリーズ「マツケンシリーズ」として2004年にリリースされた「マツケンサンバⅡ」は、一度聴いたら忘れられない陽気なメロディと、インパクトのあるPVで注目を集めた楽曲だ。紅白歌合戦の中でも大きな注目を集め、懐かしさを感じたファンも多かっただろう。 「サンバという名前だが実はサンバではない」とも言われる「マツケンサンバⅡ」だが、実際どれくらいサンバで、どれくらいサンバでないのか。 『踊る昭和歌謡 リズムから見る大衆音楽』の著者として知られるポピュラー音楽学者の輪島裕介さんに「マツケンサンバⅡ」を考察してもらった。 <輪島裕介プロフィール> 大阪大学大学院文学研究科教授(音楽学)。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。近年は台湾ほかアジア圏における日本ポ

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    • GET WILDはアラサーアラフォーの演歌 - ARTIFACT@はてブロ

      City Hunter Sound Collection X-Theme Songs- アーティスト: アニメ主題歌,GWINKO,AURA,小比類巻かほる,大沢誉志幸,TM NETWORK,PSY・S,フェンス・オブ・ディフェンス,岡村靖幸,小室哲哉,鈴木聖美出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2005/12/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 92回この商品を含むブログ (109件) を見る以前、B'zは団塊ジュニアの演歌説を唱えたが、B'zは音楽好きを中心に「誰が聞いているの?」などネガティブな反応も多い。 そういえば、この時B'zのRUNを聞いてグッとくるのは、心の底にヤンキーがいるからと言っている人もいた。その人は、B'zを団塊ジュニアの中でヤンキー風な人のソウルミュージックという分析をしていた。 しかし、TM NETWORKの名曲である「Get Wild」は、

        GET WILDはアラサーアラフォーの演歌 - ARTIFACT@はてブロ
      • 昭和歌謡の年齢は?本名は?身長は? 家族関係についても徹底調査!|bxjp

        2017年8月、ネット上の記事がもとになり「昭和歌謡」についてちょっとした騒動があったのをご存知ですか? 昭和歌謡とはその名のとおり「昭和の時代に作られた歌謡曲」のことで、明治歌謡・大正歌謡の次に作られた歌謡曲です。ここではそんな昭和歌謡についてワタシ自身もいまいちわかっていなかったので調べてみました! 「昭和歌謡」騒動の経緯は?2017年8月24日に柴那典×大谷ノブ彦による対談記事「ヒップホップ警察を追い返せ!!【ゲストぼくのりりっくのぼうよみ】」が期間限定で無料公開されました(今はもう無料では読めません)。 この記事の中で、音楽ライターの柴那典さんが〈どうやら「昭和歌謡」って、僕が最初に雑誌で使った言葉らしい〉と発言しました。これは輪島裕介さんの新書『創られた「日本の心」神話』(光文社新書/初版2010-10-20)という本にそう書いてあるそうです。「昭和歌謡」という言葉をデータベース

          昭和歌謡の年齢は?本名は?身長は? 家族関係についても徹底調査!|bxjp
        • 演歌は「日本の心」というより、素晴らしき「雑種」なんだぜ、っていう話。 -輪島裕介『創られた「日本の心」神話』- - もちつけblog・はてなブログ版(仮)

          輪島裕介『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』を読んだ。 超面白い。 内容はタイトル通り、「演歌=日本の心」っていう図式は、「伝統の創造」じゃないの?、それって昔っからじゃなくて「最近」できたものじゃないの?、って内容である。 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) 作者:輪島 裕介発売日: 2010/10/15メディア: 新書 「ヨナ抜き」も。 「ヨナ抜き五音音階」は、大正期にきわめて近代的な意識に基づいて生みだされた和洋折衷の産物 (63頁) 演歌といえば「ヨナ抜き」であるが、なんと、これも和洋折衷の結果だという。 「カチューシャの唄」の作曲者・中山晋平が、伝統的な民謡音階と西洋の長音階の折衷としてヨナ抜き長音階を生み出した。 じっさい、邦楽由来だか唱歌にはない「ユリ」の技巧などが、「カチューシャの唄」には使用されている。 都はる

          • 笠置シヅ子さんの戦前収録とみられる貴重なフィルム発見 | NHK

            「東京ブギウギ」などのヒット曲で知られ、ブギの女王と呼ばれた笠置シヅ子さんが歌う姿を戦前に収録したとみられるフィルムが発見されました。専門家は戦前の笠置さんの映像は極めて珍しく、当時の音楽のショーを知るうえで貴重な映像だとしています。 笠置シヅ子さんの映像は神戸市にある神戸映画資料館が収蔵品を調査する過程で見つかりました。 フィルムは劣化していたため、資料館が修復し、デジタル化したうえで、日本の大衆音楽の歴史が専門の大阪大学の輪島裕介教授が詳しく調べました。 その結果、戦前に笠置さんが所属していた松竹楽劇団のメンバーが登場するほか、披露された曲の制作時期などから、1939年の終わりから1940年のはじめにかけて収録されたとみられることがわかったということです。 当時、笠置さんは20代で、映像では日本を代表する音楽家の服部良一さんが初めて笠置さんのために作詞と作曲を手がけた「ラッパと娘」を、

              笠置シヅ子さんの戦前収録とみられる貴重なフィルム発見 | NHK
            • Amazon.co.jp: 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書): 輪島裕介: 本

                Amazon.co.jp: 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書): 輪島裕介: 本
              • 国民的スター星野源とジャニーズ、対照的だからこそ圧倒的支持を得た(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

                SMAPがいない2017年がはじまりました。これからジャニーズはどこへ向かう? 日本のエンターテインメントの未来は? 音楽業界の構造的変革を論じた話題書『ヒットの崩壊』の著者・柴那典氏(音楽ジャーナリスト)と、ジャニーズを戦後日本のあり方に関わるカルチャーとして捉えた『ジャニーズと日本』の著者・矢野利裕氏(批評家)による新春特別対談をお届けします。 ネットを活用しないジャニーズの特異的な姿勢や、SMAPが背負ってきたテーマを代表的な楽曲から論じた第1回に続き、論点の舞台はJ-POPへ。 「ジャニーズのエンターテイメントは、日本をアメリカ化する営みの中で戦後50年続いてきた」という観点から、星野源『恋』やAKB48『恋するフォーチュンクッキー』といった「踊る楽曲」を通り、新たな日本文化となった「過圧縮ポップ」にまで話は広がっていきます。 星野源とジャニーズ──リアルか、フェイクか 柴 アメリ

                  国民的スター星野源とジャニーズ、対照的だからこそ圧倒的支持を得た(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
                • 「ソウルマンの死~追悼・志村けん」 輪島裕介|本がひらく

                  志村が死んだ。という言い方は、常識的には不謹慎で敬意を欠くものだろう。しかし、毎週「志村、うしろ、うしろ」と真顔で叫んでいた1974年生まれ(そう、彼がドリフに加入した年だ)の私にとって、「コメディアン・志村けんさんが亡くなりました」といった「正しい」言い方はどうしても馴染めない。舞台や画面上の演者と、客席やお茶の間の観衆を明確に区別したうえで、観衆を興奮の渦に巻き込んでゆく芸能者に対して、あたかも個人的な知り合いのように馴れ馴れしく敬称をつけて呼ぶことはむしろ失礼であるように思える。 舞台と客席の、そして舞台上と舞台裏の区別は、ちょうど楽屋落ちや私生活ネタ満載の「オレたちひょうきん族」が「8時だョ! 全員集合」にかわって土曜8時の覇権を奪うあたりから本格的に崩れてゆくことになる。安直に「素顔」や「舞台裏」を見せないプロの喜劇人として、ほとんど最後の世代に属する彼に対する、お茶の間から画面

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                  • 第1回 俺がやらなきゃ誰がやる | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                    著者: 輪島裕介 2022年にデビュー60周年を迎えた北島三郎。日本の演歌界をリードしてきた不世出の歌手の名前と、「函館の女」「与作」「まつり」といった代表曲を知らぬ人はいないでしょう。しかし、そのキャリアや音楽的功績について、どれだけの人が正しく認識しているでしょうか――。著書『創られた「日本の心」神話』で、演歌というジャンルの“起源”に鋭く斬り込んだ音楽学者が、「北島三郎とは何者か」という壮大な問いに挑みます。 音楽学者、北島三郎に挑む これから北島三郎について論じる。 いうまでもなく北島三郎は、現在日本で活動する演歌歌手のなかでおそらく最も有名な、そして圧倒的に「大御所」感が漂う歌手といえる。レコードデビューは1962年なので、今年2022年に60周年を迎える。1960年代の「なみだ船」「兄弟仁義」「帰ろかな」「函館の女」、さらに70年代後半の「与作」など多くの有名曲を持ち、東映の任

                      第1回 俺がやらなきゃ誰がやる | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                    • ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦

                      黒澤明監督、三船敏郎初主演の『酔いどれ天使』の酒場のシーンで、踊り歌い、強烈な印象を残す「ブギの女王」笠置シヅ子。戦後の大ヒット曲「東京ブギウギ」は、ビールのコマーシャルなどを通じて、今でもなじみ深い。作曲家・服部良一とのコンビが近代日本の芸能史に刻んだ業績を、大衆音楽史研究の第一人者・輪島裕介氏と振り返る。 輪島 裕介 WAJIMA Yūsuke 大阪大学大学院人文学研究科教授(音楽学)。1974年金沢市生まれ。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。主な著書に『創られた「日本の心」神話―演歌をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書、2010年/第33回サントリー学芸賞)。最新刊は『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』(NHK出版新書、2023年8月)。 「ジャングル・ブギー」の衝撃 「ウワォ ワオウワオ」「私は雌ヒョウだ」とほえるように歌い、踊る女。黒澤

                        ブギウギの時代―笠置シズ子と服部良一の挑戦
                      • 「サンバが広く知られたきっかけはディズニーだった」マツケンサンバから学ぶブラジル音楽(まいしろ) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                        12月31日に放送される「第72回 NHK紅白歌合戦」の企画枠で「マツケンサンバⅡ」が歌唱される。 松平健が歌う楽曲のシリーズ「マツケンシリーズ」として2004年にリリースされた本楽曲は、一度聴いたら忘れられない陽気なメロディとインパクトのある演出で注目を集めた。 「サンバという名前だが実はサンバではない」ともいわれる「マツケンサンバⅡ」だが、そもそもサンバとは何なのか。『踊る昭和歌謡 リズムから見る大衆音楽』の著者として知られるポピュラー音楽学者の輪島裕介さんに「サンバとは何か」を伺った。 <輪島裕介プロフィール> 大阪大学大学院文学研究科教授(音楽学)。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。近年は台湾ほかアジア圏における日本ポピュラー音楽の受容などの調査研究にも力を入れている。著書に『踊る昭和歌謡~リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)、『創られた「日本の

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                        • 松尾潔が明かす、R&Bの歴史を“メロウ”に語る理由「偶然見つけたその人の真実も尊重したい」

                          音楽ライターとしてそのキャリアをスタートさせ、R&B界の大御所を次々と取材、近年は作詞家、作曲家、プロデューサーとして平井堅やCHEMISTRY、EXILE、JUJUなどを手がける松尾潔氏が、今年6月に音楽評論集『松尾潔のメロウな季節』を上梓した。90年代の華やかな米国R&B史を、自らのキャリアや取材体験とともに振り返りながら、音楽的史実を綴った新しい音楽評論本である同著について、リアルサウンドで連載『栗原裕一郎の音楽本レビュー』を持つ栗原裕一郎氏が、著者である松尾氏本人を直撃。3時間半に渡るロングインタビューのうち、前編では松尾氏のキャリアや同著を執筆した理由、R&Bに関する音楽書籍がこれまで少なかった背景などを、じっくりと語ってもらった。(編集部) ――『松尾潔のメロウな日々』『松尾潔のメロウな季節』と2冊を拝読した感想を述べさせていただくと…… 松尾:恐ろしいですね(笑)。 ――とに

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                          • 輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 - 昆虫亀

                            輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(2010、光文社新書)が、めちゃめちゃ面白い。 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) 輪島 裕介 光文社 2010-10-15 売り上げランキング : 34668 Amazonで詳しく見る by G-Tools 僕は演歌とかあまり詳しくないので、この本読むだけでもいろいろ勉強になるんだけど、これ、youtubeなどで聴きながら読むとすごい面白いよ!! 情報が詰め込まれすぎて(さすが輪島先生である)、全部の曲を聴くのは大変ですが、いくつかピックアップしてまとめとくので、皆様ご活用ください。 秋の夜長にオススメ。 とりあえず、目次 はじめに 第一部 レコード歌謡の歴史と明治・大正期の演歌 第一章 近代日本大衆音楽史を三つに分ける 第一期 レコード会社専属制度の時代 第二期 フリーランス職

                              輪島裕介『創られた「日本の心」神話――「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 - 昆虫亀
                            • ギャル演歌の世界へようこそ Part.3

                              まさか思いつきでブログ書いてから2年もたって新聞記事になると思わなかった「ギャル演歌」論。今朝の朝日新聞の記事では、もう曲がり角に来ているって話になっていて、それはまあその通りだと思うのだけど、なんか提唱者ってことになってるし、初めてこの言葉を聞く人からすると誤解されそうというか、こういう歌が好きな人からは、何も知らない学者が自分の好きなものをけなしてる!ってなるだろうし、興味ない人からは、また適当な造語を作ってお気楽な仕事よねーとか思われるわけで、一応フォローとかなんとか。 前の記事でも書いたとおり、僕自身はギャル演歌と呼んでいる一連の曲が大好きだし、というかすげえ病みながら泣き歌聴いてマジわかるってなってる子たちの気持ちもリアリティを持って受け止められるつもり。行きがかり上、TSUTAYAに行くと「S Cawaii! presents S Songs ~恋のコトバ。~」だとか「Cele

                                ギャル演歌の世界へようこそ Part.3
                              • “踊り”から読み直す日本の大衆音楽ーー輪島裕介『踊る昭和歌謡』を読む

                                ニューリズムと呼ばれた歌謡曲の“流行”がかつてあった。終戦から10年ほど経った50年代半ばから始まって、60年代いっぱいくらいで終わったブームで、マンボ、カリプソ、ドドンパ、パチャンガ、スクスク、ツイスト、ボサノヴァ、タムレ、スカ、サーフィン、スイム、アメアリッチといった新しい“リズム”が、入れ替わり立ち替わり登場し“流行”したというものだ。 それぞれ代表的なタイトルをあげるとこんな感じである。 美空ひばり「お祭りマンボ」、浜村美智子「バナナ・ボート」、渡辺マリ「ドドンパ娘」、富永ユキ「パチャンガで踊ろう」、ザ・ピーナッツ「スクスク」、藤木孝「ツイストNo.1」、小林旭「アキラでボサノバ」、渚エリ「東京タムレ」、梅木マリ「マイ・ボーイ・ロリポップ」、橋幸夫「恋をするなら」、橋幸夫「あの娘と僕〜スイム・スイム・スイム」、橋幸夫「恋と涙の太陽」…… “流行”と“リズム”にカッコを付けたのは、そ

                                  “踊り”から読み直す日本の大衆音楽ーー輪島裕介『踊る昭和歌謡』を読む
                                • 矢野利裕のEdutainment:ジャニーズ・ヒップホップの2つの水脈――アメリカナイゼーションとオリエンタリズム - livedoor Blog(ブログ)

                                  2011年03月06日 ジャニーズ・ヒップホップの2つの水脈――アメリカナイゼーションとオリエンタリズム 「夜のプロトコル番外編 黒人音楽として見るジャニーズ、及びK-POP」では、ヒップホップ・ファン(というか歌唱法としてのラップ好き)として、ジャニーズにおけるヒップホップ受容についてプレゼンしたいと思っています。 * ジャニーズにおけるラップ/ヒップホップと言えば、いまや嵐≒さくラップとしてかなり認知されていると思うが、その水脈は日本にヒップホップが本格的に輸入された80年代なかば〜後半から、断片的にだがちゃんと流れている。 ジャニーズにおいて、最初に意識的にヒップホップを試みたのは少年隊「ガ・ガ・ガ」(87)だろう。このタイトル自体が、曲中の「ガ、ガ、ガラスの〜」とスクラッチを意識したリリックから取られているものだが、サウンドはと言えばハービー・ハンコックがヒップホップに傾倒して作っ

                                  • コメディアンの叫びとキャラクターの身体~志村けんの“音楽性”について

                                    新型コロナウイルスによる肺炎のため70歳で死去した志村けん。熱心な音楽ファンとして知られる彼は、お笑いを通して日本のお茶の間にファンキーなソウルミュージックを届けていた。この記事では志村のお笑いについて音楽的に分析し、彼がなぜソウルミュージックと共振したのかなどを紐解いていく。 文 / imdkm イラスト / Terry Johnson 志村と音楽の関係2020年3月29日、志村けんが亡くなった。ザ・ドリフターズのメンバーとして、1人のコメディアンとして、長らく人気を博してきた志村の訃報は世間に大きな動揺を引き起こした。メディアやSNSでは、志村の業績を(その功罪両面から)振り返る声が上がった。 中でも改めて注目を集めたのは、志村と音楽の関係である。これはすでに多くの場で語り草になってきたトピックでもあって、輪島裕介「踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽」(NHK出版新書、2015年)や

                                      コメディアンの叫びとキャラクターの身体~志村けんの“音楽性”について
                                    • 第5回 「流行歌」の誕生――浪曲からロカビリーまで | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                      録音と実演の分裂――「はやり唄」から「はやらせ唄」へ 今回は、昭和初期における外資系レコード産業の日本市場参入と、「声はすれども姿は見えず」を特徴とする「流行歌」の成立について概観したうえで、そこから逸脱する雑多な実演に由来する要素が、戦後、部分的に取り入れられてゆく過程についてみてゆく。そのうえで、1962年の北島三郎のデビューを、そうした巷の芸態の流入と、レコード会社専属制度の動揺という文脈のなかに位置づけてみたい。つまり、サブちゃんの個人史ではなく、文化史および産業史に注目して、北島三郎登場の背景とその意義を探る、ということになる。 北島三郎の代表曲のレコードジャケット(著者私物、撮影・新潮社) 大正時代、関東大震災前後には、異種混淆的な実演に基づく音と声の表現の文化が形成されていた。浪花節、安来節(やすきぶし)、女剣劇、書生節、映画説明と和洋合奏、小唄映画、といった、在来の芸態に近

                                        第5回 「流行歌」の誕生――浪曲からロカビリーまで | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                      • 日本のポピュラー音楽批評が歌詞や精神性への偏重になってしまった最大の元凶は私見では二つ。

                                        栗原裕一郎 @y_kurihara 日本のポピュラー音楽批評が歌詞や精神性への偏重になってしまった理由はいろいろ考えられるが、最大の元凶は私見では二つ。一つはロッキングオン。もう一つは吉本隆明。吉本が中島みゆきやユーミンを現代詩の文脈で論じ始めたのは70年代末、今では忘れられているけど吉本の影響はでかかったですね。 2015-06-05 07:36:30 栗原裕一郎 @y_kurihara 2000年前後くらいに、中島みゆき論をまとめるみたいな記事を書いたんだけど、その時点で中島みゆきだけを論じた本が30~40冊くらいあったのかな(原稿データがミッシング)、で、そのほぼすべてが歌詞論で、さらにはほぼすべてが吉本隆明影響下にあったという。 2015-06-05 07:47:05 栗原裕一郎 @y_kurihara 80年代半ばからニューアカ・ブームになって、アイドルや歌謡曲などを現代思想風に

                                          日本のポピュラー音楽批評が歌詞や精神性への偏重になってしまった最大の元凶は私見では二つ。
                                        • 第7回 分裂――機械屋vs.レコード屋 | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                          1963年、日本クラウンへ移籍 前回から間が空いてしまった。前回は、デビューから1963年の紅白初出場までを駆け足で辿ってきた。勢いがつきすぎて、きわめて重要なトピックに言及していなかったことに後から気づいた。 1963年の紅白初出場時には、北島三郎はすでに日本コロムビアの専属歌手から、新たに設立されたばかりの新会社・日本クラウンに移籍していたのだ。その経緯は後に詳述するが、レコード事業部長として常務取締役だった社歴40年の伊藤正憲(1900-1992)が、元大蔵事務次官の著名な財界人で、株主の意向でコロムビアに送り込まれた会長・長沼弘毅(1906-1977)と対立し、「勇退」させられたことにはじまる。伊藤を慕う有力な社員ディレクターたちは、彼の辞職を不服とし、彼らが担当する専属作家・歌手を引き連れて新会社・日本クラウンを設立した。そのなかに、五月みどりや守屋浩と並んで北島も含まれていた、

                                            第7回 分裂――機械屋vs.レコード屋 | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                          • 「演歌は日本の伝統」を掲げる議員連盟に「?」演歌は1960年代に生まれたもの、みだりに「伝統」を使うな! - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                                            「演歌は日本の伝統」を掲げる議員連盟に「?」演歌は1960年代に生まれたもの、みだりに「伝統」を使うな! 「日本の国民的な文化である演歌、歌謡曲をしっかり応援しよう」 今月2日、今村雅弘元農林水産副大臣によるこんな挨拶で、演歌や歌謡曲を支援する超党派の議員連盟「演歌・歌謡曲を応援する国会議員の会」の発起人会合は開かれた。 この集まりには、歌手の杉良太郎氏も出席し、「演歌や歌謡曲は若者からの支持が低い。日本の良い伝統が忘れ去られようとしている」と発言。日本の伝統である演歌を守るべきであると強調した。今後、この会では、各議員の地元選挙区で開かれるカラオケ大会に演歌歌手を呼ぶ活動を行うなど、振興策を打っていく予定だという。 演歌は日本の伝統──、今ではごく当たり前のように用いられているこのフレーズだが、ちょっと引っ掛かるものがある。果たして本当に演歌は日本の伝統なのだろうか? ポピュラー音楽研究

                                              「演歌は日本の伝統」を掲げる議員連盟に「?」演歌は1960年代に生まれたもの、みだりに「伝統」を使うな! - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                                            • 音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊 ②「拡散する音楽」編|渡邊未帆 Miho Watanabe

                                              3回にわたって音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊をお送りしています。前回はこちら→①「音楽とはなにか」編 ②「拡散する音楽」編私たちは音楽を学ぶときに、西洋音楽のソルフェージュをはじめ、それぞれの音楽の「型」や「作法」を学びます。また、資本主義社会において多くの音楽の流通は、ライブであれ録音であれ、メディアや社会の状況の変遷に沿った何かの「フォーマット」(例:コンサートホールやライブハウスなどでの上演、CDや配信や放送などのための録音)に落とし込むことで成立します。(その手法を学ぶための書籍紹介は別機会に譲ります) でも、なんということでしょう! 実際の音楽/音は、その「型」や「フォーマット」を超えて遥か遠くまで拡散しているのです。人間の想像力は何かに収まりきることはありません。「拡散する音楽」編では、未知の音楽/聴衆に出会うための3冊をご紹介します。「拡散する音楽」

                                                音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊 ②「拡散する音楽」編|渡邊未帆 Miho Watanabe
                                              • アルテス電子版 – ジャンル無用の音楽言論誌!

                                                「聴くこと」を聴くフランソワ・ベイルの電子音響音楽によせて浅井佑太 音楽の聴き方を変える衝撃和田博巳宅のオーディオ初体験記柳樂光隆 帝都クラシック探訪──音楽都市TOKYOを歩く山崎浩太郎 音痴と日本文化安田寛 カタコト歌謡の近代輪島裕介 話せばわかる!クラシックヤザワ×ヒロセの「超入門」講座矢澤孝樹 × 広瀬大介 片山杜秀の“昭和日記”片山杜秀 イマジナリア鈴木治行 イギリス音楽の風景 「英国音楽ルネサンス」をめぐって中野重夫 音のある遠景石田昌隆 洋楽はアイドルが教えてくれた70年代アイドルのライヴ・アルバムを聴く鈴木英之 ロッカウェイビーチ山崎春美 ブック・レビュー[洋書]金子智太郎 Carte blanche小鍛冶邦隆 和の変容小野幸恵 うたうからだ波多野睦美 帝都クラシック探訪──音楽都市TOKYOを歩く山崎浩太郎 見た! 聴いた! うそじゃない!──岡田暁生の音楽時評岡田暁

                                                  アルテス電子版 – ジャンル無用の音楽言論誌!
                                                • 40年目の「ロンバケ」論 大滝詠一と大瀧詠一の足跡たどって【今月の一枚■特別編■】:時事ドットコム

                                                  大阪大学教授 輪島裕介 音楽史に残る名盤中の名盤『A LONG VACATION』は1981年3月21日の発売。(C)THE NIAGARA ENTERPRISES.【時事通信社】 大滝詠一のアルバム『A LONG VACATION(ア・ロング・バケーション)』(以下『ロンバケ』)が発売40周年を迎えた。 膨大な制作時間を費やし、多くのスタジオ・ミュージシャンを動員して、1950年代後半から60年代前半のアメリカのポップ音楽の諸要素を極めて精緻に組み合わせて練り上げたサウンド、ロックバンド「はっぴいえんど」でキャリアを開始した際の盟友で、当時、売れっ子作詞家に転じていた松本隆による繊細かつノスタルジックな歌詞、細かな音韻や発声まで配慮された歌唱、さらに無人のプールを描いた永井博によるレコードジャケットのイラストが相まって、当時記録的な100万枚を超える売り上げを記録した。 本作で確立された

                                                    40年目の「ロンバケ」論 大滝詠一と大瀧詠一の足跡たどって【今月の一枚■特別編■】:時事ドットコム
                                                  • 『創られた「日本の心」神話』 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 - 【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

                                                    トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。 ■はじめに 近年、日本の歴史、特に戦国時代がブームになってるようですが、歴史に詳しい人にとっては常識となってる事実があります。 それは、「真田幸村」という名前の武将は実在しなかったということです。 真田信繁という武将は存在したのですが、その「真田信繁」が江戸時代になってから「真田幸村」と呼ばれて今に至っているということです。 真田信繁の「信繁」とは、武田信繁(武田信玄公の弟)にあやかったと伝えられてます。 真田信繁の父、真田昌幸は武田信玄公の奥近習衆だったんですが、おそらく信玄公の弟の武田信繁には余程お世話になってたんじゃないかなと想像します。 輪島裕介氏の『創られた「日本の心」神話』を読んみ改めて、70年代に「演歌」が“発明”され、50年代、60年代のある特徴を持った

                                                      『創られた「日本の心」神話』 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 - 【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析
                                                    • 2013~23年 新書200選 - 60歳からの自分いじり

                                                      社会学部でメディアとかポピュラー・カルチャーに関して興味持ってる新入生に向けて、2013~2023年刊行の新書200選、ということです(現在200冊だと思いますが、年内適宜追加していきます)。 稲増一憲『マスメディアとは何か:「影響力」の正体』中公新書、2022年 稲田豊史『映画を早送りで観る人たち:ファスト映画・ネタバレーーコンテンツ消費の現在形』光文社新書、2022年 瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』光文社新書、2020年 金成玟『K-POP:新感覚のメディア』岩波新書、2018年 高野光平『発掘!歴史に埋もれたテレビCM:見たことのない昭和30年代』光文社新書、2019年 貞包英之『消費社会を問いなおす』ちくま新書、2023年 天野彬『SNS変遷史:「いいね!」でつながる社会のゆくえ』イースト新書、2019年 鈴木涼美『JJとその時代:女のコは雑誌に何を夢見たのか』光文社

                                                        2013~23年 新書200選 - 60歳からの自分いじり
                                                      • 「ロック中心主義」

                                                        リンク www.amazon.co.jp Amazon.co.jp: 踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書 454): 輪島 裕介: 本 Amazon.co.jp: 踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書 454): 輪島 裕介: 本 もうれつ先生 @discusao 輪島裕介氏×宮沢章夫氏トークショー ~ニッポン戦後「歌謡」史~ ♪歌で描くサブカルチャー地図♪ | 八重洲ブックセンター yaesu-book.co.jp/events/talk/60… 昨夜からのTL「ロック中心主義」の流れは、これの影響か…。本日14:00~於:八重洲ブックセンター8F 2015-03-08 10:11:37

                                                          「ロック中心主義」
                                                        • アピール賛同者のリスト - 内田樹の研究室

                                                          特定秘密保護法案の強行採決に反対し、廃案を求める学者たちのアピールに賛同して、私あてに「賛同します」というメールやツイートをしてくださったのは、下記のみなさんです。 アピールに賛同者してくださる方は以後は内田ではなく直接事務局のサイトにコンタクトをとってください。 http://anti-secrecy-law.blogspot.jp/ こちらからリストに登録できます。 私がツイッターで告知したあと、とりあえず私のところにお名前を届け出られた賛同者の方は(これもご縁ということで)以下のリストに掲載させて頂きます。 このリストを含めて、12月3日の第二次発表のときには、アピールに賛同された全員のお名前が「学者の会」の方からメディアに対して公開されるはずです。 内田あてに賛同の意思表示をしてくださったのは下記の方々です。(11月29日16:30現在) 中野晃一(上智大学教授・政治学) 山口二郎

                                                          • ニューミュージック - Wikipedia

                                                            この記事には複数の問題があります。改善やノートページでの議論にご協力ください。 独自研究が含まれているおそれがあります。(2023年10月) あまり重要でない事項が過剰に含まれているおそれがあり、整理が求められています。(2023年10月) ニューミュージック (new music) は、1970年代から1980年代にかけて流行した、日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。作曲面ではフォークソングにロックなどの要素を加え、作詞面ではそれまでのフォークソングの特徴であったイデオロギーや生活感を排した新しい音楽であった[1]。ただし、文献により定義などにずれがある[2][3][4][5]。 定義[編集] 辞典[編集] 『広辞苑』では、1983年の第三版までは「ニューミュージック」の記載はなく、1991年の第四版から「ニューミュージック」という言葉が記載された[6]。ここには「わが国で、1970年

                                                            • 「東京ブギウギ」へと至る「近代音曲史」──書評 : 輪島裕介著『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』

                                                              オトトイ読んだ Vol.18 文 : imdkm 今回のお題 『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』 輪島裕介 : 著 NHK出版 : 刊 出版社サイト OTOTOYの書籍コーナー“オトトイ読んだ”。今回は輪島裕介による『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』。現在放送中のNHK、連続テレビ小説『ブギウギ』、その主人公のモデルで、第二次世界大戦前後に爆発的な人気を博した「ブギの女王」笠置シヅ子、そして戦後復興期を象徴するヒット曲なった彼女の代表曲「東京ブギウギ」の作曲など、楽曲面でその活躍に寄与した服部良一。このふたりの活動をメインに、戦前の西洋音楽〜ジャズの大衆芸能としての受容にはじまり、いわゆる歌舞音曲の融合の様、そして戦後に「東京ブギウギ」を生んだ、その背景に迫る一冊。戦前・戦後の日本のポピュラー音楽史、特にレコードのみならず、実際の「舞台芸能」をひとつ視点

                                                                「東京ブギウギ」へと至る「近代音曲史」──書評 : 輪島裕介著『昭和ブギウギ: 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』
                                                              • 音楽関係新書 - 死に舞

                                                                読んだもの 未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ) 津田 大介 牧村 憲一 まずは話題の新書。いまをときめく津田さんと音楽プロデューサーの牧村憲一さんの共著。 内容は両者の対談の部分と、津田さんの音楽産業に関する概観と、牧村さんの関わってきたレーベルに関する貴重な証言。津田さんの部分は、直接本人のお話で知っていることが多かったので、牧村さんの話のほうが個人的には興味深かった。 牧村氏はなによりも渋谷系の牙城、トラットリアに関わったことが大きいが、その他にもフリーのプロデューサーとして様々なアーティストやレーベルに関わってきたらしい。まさに70年代からの日本のポピュラー音楽、歌謡曲からJ-POPまでの業界の生き字引で、特定のレコード会社に属さないフリーという立場からの証言はとても興味深い。とはいえ、個人の見方には限界があるというか、業界の人

                                                                  音楽関係新書 - 死に舞
                                                                • TwitLonger — When you talk too much for Twitter

                                                                  輪島裕介 2010 『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 光文社新書 ノート 【第一部】 近代日本大衆音楽史を三つに区分 第一期 レコード会社専属制度の時代(昭和初期[20年代後半]~30年代[50年代後半]) 第二期 フリーランス職業作家の時代(昭和40年代[60年代末]~昭和末期[90年代]) 第三期 J-POP以降の時代 演歌=自由民権運動の壮士の演説歌 → 第一期末の演歌士≒流しの芸人たる添田唖蝉坊・知道親子による「創建神話」 第一期あたりでの「演歌」の支配的な説明。 「艶唄」は「演歌」の頽落形態ととらえられる。 【第二部】 第三部において解説される「新左翼知識人」が日本の土俗的原型をみた「艶歌・演歌」に 実際には「民謡調」「浪曲調」「流し歌」「やくざ歌」「ムード歌謡」「ナツメロ」といった多様な(かならずしも日本土着とはいえない)スタイルの音楽が流れ込んでい

                                                                  • 最近の音楽研究関連本 - 死に舞

                                                                    すでに読了して時間がたつが、読書メモをつくっていて時間がかかった奴など。 ニュージャズスタディーズ -ジャズ研究の新たな領域へ- (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書) 宮脇 俊文 細川 周平 マイク モラスキー ニュー・ジャズ・スタディーズは、新しいジャズ研究のアンソロジーである。とはいえ、一般人にとって「新しくない」ジャズ研究自体も知られていないため、どのへんが新しいかについては判然としないかもしれない。その点は、主たる編者であるマイク・モライスキーのイントロダクションが説明しているが、それでもやはり多くの人にとってジャズ研究の新しいも、古いもわからないかもしれない。 一応、モラスキーのまとめによれば以下の5つの点が特徴である。 社会的・歴史的変容重視 アフリカン・アメリカンの歴史重視/二項対立的人種観回避 進化論的歴史観の否定 ジャズメン神話解体 メディアの機能に対する考察 音楽研

                                                                      最近の音楽研究関連本 - 死に舞
                                                                    • 服部良一 笠置シヅ子 戦時中の“幻の作品”発見 | NHKニュース

                                                                      昭和を代表する音楽家 服部良一さんが戦時中に作詞・作曲し、ブギの女王と呼ばれた笠置シヅ子さんが歌った「幻の作品」とされる曲の楽譜や歌詞などの資料が初めて見つかりました。専門家は「戦時中、慰問などで歌われたとみられるが、2人のほかの歌と比べて明らかに異色で興味深い」と話しています。 東京都内の倉庫で古い封筒に入れられて保管されていたということで、歌詞などは服部さんの直筆で書かれています。 タイトルは「大空の弟」。戦後大ヒットした「東京ブギウギ」などでコンビを組んだ笠置さんが戦地に赴いて亡くなった弟を思う心情がつづられていて、歌詞には「まぶたに浮かぶ弟よ」などと書かれています。 戦時中、2人によるジャズなどを取り入れた歌は「敵国アメリカのものだ」として規制されたためか、曲には軍歌のような部分もあり2人のほかの歌とは大きく異なっています。 音源が全く残されておらず、これまで「幻の作品」とされてき

                                                                        服部良一 笠置シヅ子 戦時中の“幻の作品”発見 | NHKニュース
                                                                      • 速水健朗「ラーメンと愛国」を読んだ - what's my scene? ver.7.2

                                                                        速水健朗「ラーメンと愛国」を読んだ 確か2年ぐらい前に速水氏から次の本はラーメンという話をうかがって、それからずっと楽しみにしていた本。 ラーメンと愛国 速水 健朗 講談社現代新書 2011/10/18 なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。(書籍紹介文より) ラーメンにまつわる作られた文化史を紐解くという、とても面白い本だった。実は「伝統」なんていうのは、10年や20年という割と短い時間の中で、いつの間にか出来上がって、その存在を誰も疑わなくなるものなんだということを改めて認識した。 そういえば似たような話としては

                                                                        • NHK Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史』の第2弾「深掘り進化論」が放送決定 - amass

                                                                          2014年夏に放送され好評を博したNHK Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史』が再び。第2弾が10月2日(金)から全6回にわたって放送されます。今回は「深掘り進化論」と題して、「女子高生カルチャー」「SFはどんな夢を見たか」「伝説の深夜テレビ」「踊る昭和歌謡」「ヘタウマって何だ」「ストリート・カルチャーの現在」のテーマ別で、ニッポンの創造力の源泉に迫ります。 ●『ニッポン戦後サブカルチャー史2 DIG 深掘り進化論』 NHK Eテレ 10月2日(金)から毎週金曜午後11時放送。全6回。 昨年夏に放送し、大きな反響を呼んだ「ニッポン戦後サブカルチャー史」。 太陽族、大島渚、カムイ伝、日本のロックの夜明け、深夜ラジオ、広告カルチャー、YMO、オタクカルチャー、エヴァンゲリオン、ヒップホップ‥‥。 戦後から現代に至る、映画、音楽、マンガ、デザイン、アニメなど様々な表現を、時代の出来事と合わせ、

                                                                            NHK Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史』の第2弾「深掘り進化論」が放送決定 - amass
                                                                          • 新書200選2020 - 60歳からの自分いじり

                                                                            社会学部の学部生(とくにメディア系)に読んでほしいなぁ、の2011~2020年版。 たぶん200冊のはず(アンダーラインの処理の仕方がよくわからない……)。 加藤秀俊『社会学:わたしと世間』中公新書、2018年 小熊英二『日本社会のしくみ:雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社現代新書、2019年 大澤真幸『社会学史』講談社現代新書、2019年 橋元良明『メディアと日本人:変わりゆく日常』岩波新書、2011年 松田美佐『うわさとは何か:ネットで変容する「最も古いメディア」』中公新書、2014年 山本昭宏『核と日本人:ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』中公新書、2015年 輪島裕介『踊る昭和歌謡:リズムからみる大衆音楽』NHK出版新書、2015年 永井良和『南沙織がいたころ』朝日新書、2011年 筒井淳也『結婚と家族のこれから:共働き社会の限界』光文社新書、2016年 山田昌弘『モテる構造:男と女の

                                                                              新書200選2020 - 60歳からの自分いじり
                                                                            • 「アウトロー」サブちゃんの魅力 演歌にビートを入れた革新者

                                                                              演歌に強力ビート 音楽的革新者だった 演歌はあくまでも近代の産物 艶歌を「北島三郎的なものとして再定義」を キタサンブラックの馬主として最近何かと話題の歌手北島三郎さん。2月に大阪で、3月に東京で公演を開くなど、一昨年の頸椎(けいつい)手術以後、抑え気味だった歌手活動を今年は本格化させそうです。デビューから半世紀以上にわたり第一線で活躍する大御所。演歌の系譜から眺めると、「古きよき」日本の歌い手ではなく、「アウトロー的英雄性」の顔が見えてきます。サブちゃんの真骨頂とは何か? 大阪大学の輪島裕介准教授(近代日本音楽史)に聞きました。 ――演歌の一般的なイメージとは? 「演歌は1970年代にメディアや音楽業界が『古きよき日本』『伝統的』などをイメージ付けして生み出した比較的新しい音楽ジャンルで、北島さんはその原型を作った歌手の一人と言えるでしょう」 「ただ、実は『ふるきよき日本』を直接テーマに

                                                                                「アウトロー」サブちゃんの魅力 演歌にビートを入れた革新者
                                                                              • 第3回 在地音楽への道――「アメリカにはジャズ、フランスにはシャンソン、そして日本には艶歌がある」 | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社

                                                                                考える人 > 連載一覧 > 北島三郎論 艶歌を生きた男 > 第3回 在地音楽への道――「アメリカにはジャズ、フランスにはシャンソン、そして日本には艶歌がある」 なぜ北島三郎なのか 前回私は、1960年代後半以降の新左翼的な思潮を背景に五木寛之が定式化した、「日本人の、弱さや、貧しさや、哀しさや、おろかさ」の表現としての艶歌という図式を逆転させて、「日本に限らず世界中の庶民の、強さと、豊かさと、陽気さと、賢さ」の表現として北島三郎の歌を捉える、と述べた。さらに、そこに暗示される「ありえたかもしれない艶歌」の姿を通じて、近代日本大衆音楽史の通念的な見方自体に挑戦したい、と宣言した。 今回は、その無謀な試みに着手するにあたって、私の立場と問題関心を示し、そこに我らが北島三郎を位置付けてみたい。北島三郎という個人の天才を崇拝する、ということではなく、「巷の歌」を歌う流し出身のレコード歌手が1960

                                                                                  第3回 在地音楽への道――「アメリカにはジャズ、フランスにはシャンソン、そして日本には艶歌がある」 | 北島三郎論 艶歌を生きた男 | 輪島裕介 | 連載 | 考える人 | 新潮社
                                                                                • “ジャンル無用の音楽言論誌”『アルテス』がデジタル・マガジンに! 9月から月イチで配信開始! 連載30本超! (ブログ * ARTES)

                                                                                  « 9/21 奥和宏さんが四谷の「いーぐる」連続講演に出演! | TOP | 『アメリカン・ルーツ・ミュージック』が『ミュージック・マガジン』誌で書評されました » 2013年08月24日 “ジャンル無用の音楽言論誌”『アルテス』がデジタル・マガジンに! 9月から月イチで配信開始! 連載30本超! 2011年11月に創刊し、第4号までご高評をいただいた“ジャンル無用の音楽言論誌”『アルテス』が、このほど電子版としてリニューアル、この9月から月刊でデータ配信を始めます! これまでの各号で大きくフィーチャーしていた特集は、独立した紙版のムック・スタイルとして不定期でお届けすることとし、『アルテス』は連載を主体とする電子版にシフト。連載の本数も一挙に倍増し、総勢30人以上の強力な執筆陣が、ふた組に分かれてひと月ごとにいれかわりで登場します。 新たな執筆者は、大谷能生、岡田暁生、片山杜秀、小鍛冶邦